陶芸用語 索引−「か,カ」

回回文
カイカイモン
アラビア風文様。唐草模様をいうこともある。中国明代(1368−1644)の官窯の模様の一種で唐草やアラビア文字が組み合わされている。
貝殻積
カイガラツミ
原始的な窯詰法。器物の下や間に貝殻を置いて重ね焼きをして、熔着を防ぎ、また器物の座りをよくして焼成中の歪みを防止する。石灰質の貝殻は熔融してしまうが、器物にその痕跡は残る。
灰陶
カイトウ
中国の陶質土器。土器だが、焼成の最後の段階で還元炎焼成を受け、灰青色に堅く緻密によく焼き締められたもの。
開片
カイヘン
中国語で貫入のことをいう。
灰釉陶器
カイユウトウキ
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木灰や土灰など天然の灰を釉原料とした灰釉を人工に施したもの。猿投古窯痕趾群からは須恵器とともに大量の灰釉陶器が出土した。
梅花皮
カイラギ
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釉を厚く掛け過ぎたり、焼成不足のために釉が十分熔け切らず、鮫肌状に縮れたのもをいう。茶碗では、腰周りや高台付の取巻部分など火回りの不十分な下方に出来がちで、茶人は、これをひとつの見所として賞美する。特に朝鮮系の井戸茶碗では、腰部や高台脇のカイラギは約束ごととされていた。
蛙目粘土
ガイロメネンド
粘土の一種。花崗岩の分解で生じた一次(直接分解生成された場所にある)カオリン(白陶土・白粘土)。愛知県、岐阜県、三重県などの花崗岩地帯に産出する。この粘土中には蛙の目玉くらいの半透明の石英粒子が混じり、濡れたときに蛙の目玉のように見えるところからこの名称がついた。陶磁器原料としては、水簸して不純物を除いて使う。可塑性は木節粘土に次ぎ、カオリンより大きく、焼成色は概して白色で、日本の重要な陶磁器原料である。
カオリン
カオリン
耐火土が高くカオリンナイトを主成分とする粘土。純粋なものはSK35から36(1770-1790度位)。高級な磁器素地の重要な原料であるが、日本には商業的な磁器用カオリンはほとんど産出しないので、韓国に産出する河東カオリンなどを輸入している。組成は、珪酸46.5%、アルミナ39.5%、水14%。磁器製造の原料粘土は陶石を主体にカオリン、そして可塑性を増やすために蛙目粘土を適量に配合して用いる。釉薬の原料としても使われる。
カオリンナイト
カオリンナイト
カオリン鉱物の一種。
カガミ
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茶碗の部分名称のひとつ。茶碗の見込の中央部分が円く窪んで落ち込んでいるところ。
花器
カキ
花瓶。茶の湯では花入、花生。
瓦器
ガキ
土師器の系譜の灰黒色の軟質土器。
掻落し
カキオトシ
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素地に化粧土や釉、あるいは絵具を塗った後、表面の文様やその他の部分(地)を線または面で削り、掻落してデザインする手法。
柿の蔕
カキノヘタ
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高麗茶碗の一種、柿の蔕の色を思わせることからこの名がある。いずれも見込みを広くくっており、その為に腰のあたりに一段折れ曲がりをみせている。また口辺はやや端反(はたぞり)、朽葉色で侘びの風情を感じさせる。
柿釉
カキユウ,カキグスリ
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鉄釉の一種。酸化炎で焼成すると赤茶(柿茶)色に発色する。木灰と含鉄土類を配合して作る。還元炎で焼成すると褐色から黒色に発色する。
掛流し
カケナガシ
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釉の掛け方の一種。柄杓などで器物の表面に釉をなだれ状(器物上部に厚く釉を掛け、下方へ流下するようにする)に掛けること。
掛外し
カケハズシ
釉の掛け方の一種。釉を掛け残し、一部分掛け残された素地が露出して見えるもの。施釉時に偶然掛け残したものを一部の茶人が景色としたことに因る。
掛分け
カケワケ
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釉の掛け方の一種。二種以上複数の色釉を左右、あるいは上下に流掛けしたり施釉したりしてデザイン、発色の変化を求めたもの。
加彩
カサイ
焼成後のやきものに彩色すること。上絵付。
重ね掛
カサネガケ
photo
釉を器物の全面、あるいは部分的に二重、三重に重複して掛けること。
重ね焼
カサネヤキ
器物をいくつも積み重ねて焼成すること。
笠間焼
カサマヤキ
repo
江戸時代中期、箱田村(現在の茨城県笠間市)の久野半右衛門道延が信楽から陶工長右衛門を招いて築窯したのが始まり。「特徴がないのが特徴」といわれ、多種多様の製品が焼かれている。益子焼と並ぶ関東の大窯業地。
ガス窯
ガスガマ
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ガス燃料を使用する焼成窯。
数茶碗
カズヂャワン
茶の湯のとき用いる数の揃った同形、同景色の茶碗。
カセ胡麻
カセゴマ
備前焼の窯変の一つ。窯内で自然の細灰が降りかかり青黄色に発色し榎肌に似たカセ(焼成の不十分や不都合のため、釉肌に艶がなく不透明で剥げたような状態)様になったもの。
片口
カタクチ
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鉢の一方に注ぎ口のある器。
型細工
カタザイク
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型に練土を押し込み成形する。型には土型や石膏型がある。
堅手
カタテ
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高麗茶碗の一種、土味が堅いことでその名がある。高温で焼かれ、釉薬もねっとりとよく溶けている。また和手(やわらかで)とよばれる類も堅手の一種で、玉子手ともよばれる。
片身替
カタミガワリ
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器物の半面が焼成の具合で調子や色合を異にしているもの。
型物
カタモノ
photo
型細工で型にはめて製作した器物。
画花
カッカ
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陶磁器の装飾技法のひとつ。半乾きの素地に刀で沈刻の凹線文様を描き、釉を施す。
火度
カド
陶磁器の焼成温度。楽焼(600〜790度)、上絵付け(600〜835度)、素焼(600〜890度)、陶器釉焼(900〜1120度)、陶器焼締(900〜1250度)、b器(1200〜1300度)、軟質磁器(1200〜1300度)、硬質磁器(1360〜1460度)。
瓦塔
ガトウ
瓦質か須恵器の小型の塔。
カマ
やきものを焼く炉。
窯印
カマジルシ
photo
焼成した器物や窯道具に手彫りや印刻された簡単な目印。
窯出し
カマダシ
photo
窯から焼成した器物を取り出すこと。
窯土
カマツチ
窯を築く材料に使う珪酸分に富む耐火粘土。
窯詰め
カマヅメ
photo
焼成しようとする器物を窯に詰めること。
加守田章二
カモダショウジ
repo
1933−83。大阪出身。現代創作陶芸の鬼才と謳われた陶芸作家。京都市立美大工芸家陶磁器専攻卒業。富本憲吉、近藤悠三らの指導を受ける。美大卒業後、茨木県日立の大甕(おおみか)窯設立に参加、また、栃木県益子の塚本製陶所で作陶研究に専念する。
1961年、後に妻となる陶芸家・細谷昌子と益子町に築窯し灰釉b器の研究を始める。日本陶磁協会賞や高村光太郎賞など受賞を重ねながら、一転、岩手県遠野市の僻地に築窯し、ひとり創作に打ち込む。この頃からカラフルな色調の独特の加飾技法の作品を多く制作する。
須恵器の肌を持つ稜線の鋭い食器から出発し、灰釉、b器、彩陶、斬新な意匠の波文、刻線文、酸化文など、シャープで繊細な感受性が大胆に生み出す作品で一世を風靡した。
唐子文様
カラコモンヨウ
photo
三川内焼の器に描かれる文様の一つ。白磁で作られた器物に呉須を用い、軽快でおどけた表情を描写した童子の絵付け。
唐津焼
カラツヤキ
repo
九州の佐賀県西部から長崎県一帯にかけての諸地域で焼かれた陶器。
河井寛次郎
カワイカンジロウ
repo
1890−1966。島根県安来出身の陶芸作家。東京高等工業学校(現東京工大)窯業科を卒業後、京都市立陶磁器試験所で釉薬を研究。民芸陶芸で知られる濱田庄司を知る。1920年、京都五条坂に築窯。柳宗悦と出会い民芸運動に参画。轆轤による成形よりも型ものを得意とし、釉の開発にも努めた。あらゆる釉を使いこなし、多彩な技法を駆使して独創的フォルムを持つ重厚な日常器の創作に専念した。
皮鯨
カワクジラ
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茶碗や皿の縁に鉄釉をかけて焼成すると黒っぽい茶褐色に発色し、その色が鯨の皮身に似ているところからこの名がある。唐津に始まり、その後各地に広まった。
還元炎
カンゲンエン
photo
酸素の供給が少なく炭素の多い不完全燃焼時の炎。
カンナ
photo
陶磁器を成形する時使用する帯金状の削り道具。
鉋目
カンナメ
陶磁器の装飾技法のひとつ。カンナで轆轤上の素地を削って仕上げた時、削り痕を残して見所のひとつとしたもの。
貫入
カンニュウ
photo
釉の部分にのみ発生した毛状のひび、ひび割れをいう。一般には窯から出した時に入るが、窯出しから数ヶ月以上経ってから入ることもある。中国では昔から鑑賞上非常に重要な一要素となっている。日本では伊賀焼のビードロ釉や薩摩貫入釉は見事な貫入美を表現している。
官窯
カンヨウ
政治的支配者が築いた陶磁器焼成の窯。

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