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舩木 伸児Funaki Shinj

1960年9月生まれ

〒699-0203 島根県八束郡玉湯町布志名437
TEL.0852-62-0710
「三日月皿」
「三日月皿」
「二彩釉金彩深鉢」
「二彩釉金彩深鉢」
「鉄釉鉢」
「鉄釉鉢」
「鉄釉楕円鉢」
「鉄釉楕円鉢」(高4.5 径31.5×26.5p)

大阪・うめだ阪急個展DMより

作家写真

plofile

1960年
島根県・布志名に生まれる。
84年
武蔵野美術短大デザイン科卒業。
89年
田部美術館大賞「茶の湯の造形展」優秀賞受賞。
90年
郷土工芸展・美術工芸部門にて奨励賞受賞。
91年
中国地方陶芸秀作展出展。
2000年
朝日現代クラフト展に招待出品。
「茶の湯−現代の造形展」(フィンランド・ヘルシンキ)に田部美術館より出品。
01年
田部美術館大賞「茶の湯の造形展」にて奨励賞受賞。
●主な制作技法
手捻りによる茶碗、スリップウェアなど
●師
父・舩木研児
●工房見学
可(要予約、JR山陰本線玉造温泉駅)
〜伝統の暗部を越える痛快な器〜
 布志名焼の舩木窯は、宍道湖南岸の湖畔に、長い間、窯を構える名家です。
 創窯は元禄時代(1695年頃)。弘化2(1845)年に分家してできた窯が、現在の舩木窯に連なっています。この窯の歴史的なターニングポイントは、なんといっても4代目・舩木道忠(1900〜63年)の頃でしょう。柳宗悦、濱田庄司、河井寛次郎、バーナード・リーチといった、いわゆる民芸派と称される人々との交流がきっかけとなり、4代目は近代意識に目覚めたといいます。しかし、民芸派に影響を受けて作家活動をはじめたからといっても、作るものは「民芸陶器」とはいえません。個性の表出を旨としての活動ですから、まずはそれは、どんなジャンルにも収められない創作と捉えるべきです。
 舩木窯の6代目・舩木伸児氏にしても、同様です。窯に伝わる素材や技法を踏まえながらも、今でなければ生まれない独特な器を作っています。17〜18世紀のイギリスで隆盛したというスリップウェア(化粧泥で模様を施した器類)の技法を用い、巧みな装飾による明るくポップな印象の皿や鉢を、得意としています。それらの作品には、ある種の痛快さがあって、好感が持てます。それは多分、日本の伝統の暗部に囚われず、むしろ軽々とそれを飛び越えてしまったかのような、痛快な作品だからでしょう。
の目
スリップウェアという言葉はあまり耳慣れない人も多いことと思う。しかし技法そのものはシンプルで伝統も有り布志名焼に限るものではない。ノズルから泥を押し出し描くイッチン盛は作家の感性が表れやすく楽しい。

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