全国旅手帖野坂江月堂(のさかこうげつどう)/萩焼

野坂江月堂 [のさかこうげつどう]

成形を行う前にまず菊練りをします。この練り方は土の中に含まれている気泡などを抜き取り、土をよく締め、ろくろの回転になじませることを目的とします。
窯主・野坂康起さん

ろくろに据えた粘土はまず中心を保つため土ゴロシを行います。
土ゴロシを終えた粘土に穴をあけ、手際よく茶碗を引き上げていきます。
左は姫萩と呼ばれ、土色が枇杷のような色を呈しています。
右の花入は鬼萩と呼ばれ、土の中に金峯(みたけ)の山土を入れたものを使用し、褐色を帯びたグレーに焼きあがります。
野坂さんの窯では萩の伝統的窯詰めで、今ではあまり見かけることのなくなった天秤積みを行っています。これはその棚となるものです。
窯詰めを終えた後は、炎まかせ。神様への祈りを込めて一心に薪をくべていきます。
使用しているのは「登窯」。まわりに積み上げられているのは、棚組の窯詰めを行うための特殊な材質(カーボランダム製)の棚板。
DATA
住所 山口県萩市玉江2区4319
TEL 0838-22-0879
OPEN 8:00〜17:00 ※要予約
休業日
料金
アクセス JR山陰本線・玉江駅下車、徒歩11分

※掲載情報は変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください


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