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奔放で多彩な芸術の全貌を知る
「川喜田半泥子のすべて」展が開催

 近代陶芸史に大きな足跡を残した川喜田半泥子(1878〜1963)は、三重県津市の素封家に生まれ、百五銀行の頭取など務めて財界で活躍しながら、芸術的な才能を発揮します。
 中でも陶芸は、50歳を過ぎて本格的に取り組み、趣味の域を超えて、当時の陶芸界に革新の息吹を吹き込んだといわれます。 茶の湯に対する理解を基本において作る茶陶は囚われがなく、ユーモアにあふれています。
 本展では陶芸作品を中心に、書画、茶杓、写真なども出品され、半泥子の全貌を知るまたとない機会といえる展覧会です。 (銀座・松屋でも開催されていた本展の巡回は、すべて終了しました)

「伊賀水指 銘 慾袋(よくぶくろ)」
高18.0cm  1940年
「呼継茶碗 銘 ねこなんちゅ」
高8.5cm
「粉引茶碗 銘 雪の曙」
高10.0cm

3点とも石水博物館蔵





色鍋島 今右衛門の世界展
              ・・・・・・和光並木ホール
 14代今泉今右衛門氏の新作と、今右衛門窯の作品による 「色鍋島 今右衛門の世界展」 が開催されました。 歴代の代表的な作品も参考展示、さながら博物館で作品を見るようでした。
 また当代の「墨はじき」による作は、鍋島の伝統を継ぎながらも、現代を取り込み活き活きとした今が感じられる作でした。

作品解説を終えた
14代今泉今右衛門氏
右上●銀座の象徴ともいえる和光本館。
右下●折しも、本館のウィンドーに今右衛門作の作品が展示中でした。




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