インターネット版 No.78 | 全3ページ 1 | 2| 3 |
1 | ・楽しく作り、発表して得られる満足感 「第2の人生、夢を形に!」 |
2 | ・「陶房 九炉土」陶芸クラブ 30th B ・・・ 第1回伊賀研修旅行(昭和54年) |
3 | ・ZOOM--UP 21 ・・・ 志戸呂焼の巻 ・使ってみたい!!釉薬 54 ・・・ 藁灰釉+瑠璃釉 |
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下、右・・・壁面に展示された陶芸ブティック作品。ペットの写真を焼き付けた皿、陶板など。 マグや陶筥なども好みのデザインに仕上がります。 ◆九炉土千駄ヶ谷校内 「陶芸ブティック・サロン」 ◆TEL:03-3353-9175 |
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◆いよいよオープン!
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東京都杉並区の西荻窪駅界隈には、昨今、ギャラリーやアンティーク、工芸店などが、6〜70店舗ほど集まっているとか。 そこにまたひとつ、新しいギャラリーが仲間に加わりました。 吉田知司さんは、15年ほど前から九炉土陶芸クラブに通い、茶碗を主題に作ってきました。 「なぜ、ギャラリーをやってみたかったかといえば、それはただの思い上がりです(笑)」 今年、定年を迎えるのを機にこれまでの知識と経験を活かし、かねてからギャラリーをはじめようと計画を練っていました。 それがいよいよ実現したのです。 |
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◆陶芸を楽しむ豊かな人生 | |||
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壁面の白さが目映いほどの真新しいギャラリーを見渡すと、一画には「陶芸ブティック」の作品群・・・・ボンボニエールやマグ、犬や猫などペットの写真を焼き付けた皿などが展示してあります。 つい手にとってみたくなる雰囲気を持った、どれも可愛らしい器たちばかりです。 |
「陶芸ブティック」とは、手作りの陶芸とは趣向が少し異なり、様々な器形のベース(素焼)に、好みのドレスペーパーを作者のデザインセンスに沿って選んで、その模様や写真を写し取るだけ。
主にデザインの妙を楽しむための陶芸の新・スタンダードです。 道具もほとんど必要なく、誰にでも、気軽に、いつでも楽しめるために、他に類を見ない陶芸アートの画期的なシステムとして、広く注目を浴びています。 「陶芸ブティック」の実作品を見たいと思ったら、GALLERY Yへ。 そして、作ってみたくなったのならば、九炉土千駄ヶ谷校の陶芸ブティック・サロンで、すぐにでも挑戦できます。 通りに面した側のウィンドウに目を転じると、そこには伊賀焼の巨匠・坂本瀧山作の存在感ある花入や、伊賀の将来性のある新進作家の作品が置かれ、道行く人の関心を誘っていました。 若い女性たちも振り返って見ていきますから、伝統的な焼締め陶には、やはり老若男女を問わず日本人の心を揺さぶるインパクトがあるに違いありません。 このように伊賀の優れた陶芸家の作品の紹介を、今後も積極的に続けていくといいます。 |
@オーナー作の茶碗展示、 A「陶芸ブティック」作品の展示スペース、 B伊賀焼の巨匠から若手、他、現代風な新進陶芸家らの個性的な作という、3+1のテイストが味わえる場として貴重な存在。 今後の展開に期待が高まりそう! |
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そして展示した自作を前に、店主はにっこりと微笑みました。 「・・・・もちろん失礼かとも思うんですが、こうして私の作品を展示して皆さんに見てもらい、それで精神的な満足感が得られれば、もっとハッピーです」 作陶の楽しみも膨らみます。 「ですから下手でも、頑なに茶碗にチャレンジしながら作っていきたいんですよ。 健康で陶芸を楽しみ、これからの人生をより豊かに生きていきたい、私なりのスローライフでね・・・・」 吉田さんの人生の、第2ラウンドが始まりました。 |