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「Ar陶ニュース」50号記念特集
「陶房 九炉土」
30years Memorial Album
*氏名のあとの( )内数字は、作陶キャリアです。

〈Part2・・・B〉


これからは大作作りにも挑戦!
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高橋修子さん (5年)

「前から、自分で作った食器で食事をしたいと思っていて、やっとそのチャンスがきて今とても充実しています」。 完成作を見ると、料理のイメージも湧き上がってきて、楽しさも倍増するそうです。


伊賀土と赤土での成形を終えた長方皿。


自作の器は反省しつつ使います
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塩谷康子さん (5年)

「土という独特な素材の面白さと、手を動かしてものを作る楽しさを感じて、陶芸を楽しんでいます」。 将来は、プロの陶芸指導者になって、作る楽しさを世に広く伝えたいと思っています。



花器を作るためのタタラによる板作り。


作ったものは使っていません!
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長谷川香織さん (2年)

実は、ほとんどなにも考えて作っていないのだとか。 「もう少し正確にいうと、なんとなくあるイメージを、ロクロで形にしていくのがとにかく面白い!」。 作っていること自体、楽しくて仕方ない!
友人に頼まれたという湯飲みを挽く。


歳をとってからも続けられる最高の趣味
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高橋照治さん (8年)

「基本に忠実な、身近に置いて長く使えるものを大切に思い、作ってきました」。 伝統的で、人間味ある作を狙う高橋さん。 陶芸とはじっくりと焦らず、長くつき合っていきたいと思っています。

様になっているロクロでの丼の高台削り。


やはり陶芸には和が合うと思う
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若林由美子さん (8年)

「基本的には使えるものしか作りませんが、それも陶芸の魅力のひとつ。 それに作った器に料理を盛ればそれなりに見えることもあり、満足しています」。
さらに陶芸は、日常とは異なることをするために、とてもいいストレスの解消にもなるそうです。
今日の工程は、香炉の削りです。


なによりの気分転換に
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加藤啓子さん (8年)

陶芸の魅力は、とにかく作ることの面白さに尽きるといいます。 「なぜかといえば、作っている時は無心になれて、生活の雑事から離れられ、私のなによりの気分転換になっていますから」。 もちろん作ったものは使うし、なかなかの出来映えとの自己評価。


湯飲み(三島手)の成形がはじまりました。


この頃、釉の魅力がわかってきました
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岡部光枝さん (5年)
釉掛けは迷いなく、かつ細心に進められていきました。
食器よりもむしろ、花器を作ることが多いのだとか。 小さめな花器を家の中のあちこちに置いて、季節の花を活けて楽しんでいます。 「自分では飽きっぽい性格だと思いますが、陶芸だけは好きだし、続けています。 性に合っているんでしょうね」


自作の器なら食事が美味しく思える幸せ
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近藤正子さん (11年)

陶芸をはじめた頃は、表面がデコボコしていて、でもやってみて、なにはともあれ作れたことがとても面白いと感じたといいます。 「今でも、上手は上手なり、下手は下手なりでいいと思っていて(笑)、とにかく陶芸を楽しもうと思って作り続けています」
ツワブキの葉を転写する。
櫛を使って作った道具。




もうひとつの楽しみは、仲間との語らい
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山田浩子さん (5年)
ご主人からは、買ってきた食器は捨ててしまえば、といわれるほどに。 「作ったものは使っていますが、本当に使いやすいなぁと思ってます。 自己満足だけかも(笑)。 でもだんだん思うような、気に入ったものが作れるようになってきましたよ」 板作りの皿に、白と黄の化粧泥で装飾をします。



趣味を持っていて、つくづくよかった
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菊地順昭さん (13年)

菊地さんは、作ったものは唯一であり、世界のどこにもないのが大きな魅力といいます。 「私がちょっと不出来だなぁと思うものを、息子夫婦がいいといって使ってくれて助かってます(笑)」。 陶芸という趣味のあるお陰で、寂しさもまったく感じません。
カナリア黄釉を鉢へ吹き掛けしていきます。


もちろん楽しい自作での食事
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原田裕子さん (5年)

実際に、自身で使うものを中心に作っている原田さん。 「身の回りに、自分の生活にあった、実用的で、しかも気に入ったものを増やしていくのが楽しみ」。 オリジナリティーの追求を感じました。

ポプリ用の花弁を入れるための器作り。


友人への贈り物としても評判上々
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橋本富美栄さん (3年)

最近作った作品は、使って楽しむという橋本さん。 「先日作った黒土の酒器セットも、夫と一緒に晩酌に使っていて、なかなかいいと思います」。 ご主人も、作品批評しつつもともに楽しんでいるご様子。



黒土を使ってワインクーラーを作ります。


いつかは納得できる作品を!
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中村三佳さん (5年)

とくにロクロを挽いている時、無になれるのがいい。 「集中を高めていって、するとふと無になる瞬間があって、それがなんともいえない私にとっての快感です」。 作品に対しては、反省しきりとか。


土をよく殺してから、やおら皿の成形へ。


やれることが分ってきたような…
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平田晶子さん (4年)
「私の場合、ひとりでコツコツ作るのが大きな魅力だと思います。 家でやれないというのも、面白いところかも知れません」。 最近、器以外にも作るものに広がりがでてきて、楽しみが増えそうな予感。
小物入れへの施釉。初挑戦のヒワ亀甲釉で。


時を忘れて夢中になれる
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本間香子さん (3年)

板作りによる皿の成形に集中する本間さん。
「最近、アクセサリー入れを作ったら上手くできて、もう大満足! 最高です。 そういうものはどこにも売っていないんですね」。 作品の着想から使う楽しみまで、一貫して面白いと感じています。


出来のよい作品が自然に使われて
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小川順子さん (8年)

その日その時で、器を中心にいろいろなものを作るという小川さん。 「ここにいる間は、無になっていますね。 それともうひとつの楽しみが、仲間ができることです」




ロクロによる湯飲みの削り。


人に喜んでもらい、自分も楽しむ
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友廣啓介さん (7年)

友廣さんは、思ってもない形になるのが陶芸の面白みといいます。 「人に作品を見せると『ホントに!』とかいって驚かれます。 で、どこでやってるか聞かれ、『千駄ヶ谷』というとまた驚きますよ」

磁器土による花入のロクロ成形。


私の記念作は小鉢になった抹茶碗
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石井ゆかりさん (6年)

ご夫婦でお酒が好きな石井さん。 でも、気に入った酒器は見つかりません。 「大きなサイズでも、思うような形のが自分で作れ、できたのは唯一のものですから」。 そんな点が陶芸の魅力と感じています。



ロック用の大きな焼酎カップの削り。


家族からの注文は上達の証
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小野寺有子さん (8年)

小野寺さんは、陶芸にはひとつのことに集中できる面白さがあるといいます。 そして「予測が裏切られても、焼き上がってくる間の楽しみがあって、完成作を見るのはいつもとても嬉しいと感じます」。


ただ今、鍋料理用の取り皿を制作中。



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