「Ar陶ニュース」50号記念特集 | ||||
「陶房 九炉土」 |
30years Memorial Album | |
*氏名のあとの( )内数字は、作陶キャリアです。 | |
〈Part2・・・A〉 |
◎ 生き続く指導ポリシー | ||
では、実際に同クラブで作陶を楽しむ会員の皆さんは、日頃どう感じながら取り組んでいるか、また、陶芸と自身との関係性をどうとらえているのかを、インタヴューし検証してみました。 すると異口同音ではありますが、要約すると以下のような意見や感想が聞こえてきました。 ・・・・しっかり教えてもらえる、丁寧に教えて下さる、技術に幅ができる、能力を伸ばしてくれる、好き勝手作れる、自由にやれる、束縛されない、自分のイメージをはずせる、教室の雰囲気が好き、 仲間の人間性がいい、様々な人から刺激を受ける、いい出会いがある・・・・などです。 つまり、創設当初に岡本総長が掲げた「楽しく、自由に、個性を伸ばせる場」というポリシーが、しっかりと会員の皆さんの内面に波及し、実質として生き続けてきたのだといえます。 今回の特集取材に協力頂いた皆さんは、作陶のキャリアはもちろん、性別、年齢も様々です。 しかし陶芸という共通項によって結ばれ、和やかな雰囲気のなか、ひとつとして同じものを作らず、 自己に忠実に自由に制作していました。 また同クラブには、30年を筆頭に、趣味としての陶芸を息長く続ける方が多く在籍しているのも特徴です。 そのことと、個人の資質や感性を認め、固有の能力を伸ばして導こうとする基本方針とは、 決して無関係ではないはずだと痛感しました。 岡本総長はじめ、講師の先生方の細心の配慮はもちろん、会員の皆さんの情熱、場という空間などが一体化し、「九炉土陶芸クラブ」が健全に発展しているのを強く実感しました。 ■ |
なんともいえない不思議さに惹かれて ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 長田恵子さん (約10年)
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目標は、朝鮮の井戸茶碗
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 吉田知司さん (15年)
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買った器が少しずつ減っていく面白さ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 福永千草さん (約10年) |
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夫は、割と厳しい批評家です
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 中尾宏子さん (8年) |
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「土に触れていると、癒される気がします。 それに集中している時は無になれる」といいます。 もっとも、制作は調子がのる時とそうではないこともあって、そんな時は、作陶仲間と一緒に食事をしたりする気分転換も、大きな魅力になっているようです。 |
最初は小学生の工作でした・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 中原達也さん (6年)
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仲間と一緒に作り、過ごす楽しさ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 日比野喜代子さん (7年)
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◆掻落しするために、皿にたっぷりと化粧泥を塗っていきます。 |
国宝や重文を使う気分を味わう ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 山端直子さん (約10年) |
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「自分の好きな形、例えば、重要文化財に指定されている名品に似た形でも、写真を見ながら真似して作ることができて、 しかも、使うこともできてしまう」のが面白いと山端さんはいいます。 そういう時に、自らの手で作る喜びを感じるそうです。 |
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使い勝手がよくなる自作の魅力 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 竹中美利さん (約10年)
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◆「この灰皿は知り合いにプレゼントします」。 喜んで使ってくれるのが、見ていて嬉しい。 |
来客にも器の評判はすこぶる良好 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 原 恵美子さん (17年)
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◆イッチン描による線文様を描いていきます。モダンな角皿になりそう。 |
少し重くとも家族の評判は上々! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 石井静子さん (12年) |
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「土で作ることには、必ず形になっていく面白みがあり、それに焼き上がれば作品がしっかりとした形になって、世の中に残るのも独特の楽しみ」と感じています。 自作を使うのは、実は重くてやや抵抗もあるけれど、大皿などは存在感があっていいと思うとも。 |
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日常の延長に陶芸のある生活が理想 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 田中光雄さん (10年) 素地に切り絵を張って、化粧泥を掛ける手法を得意としています。 「自分の制作前のイメージと、実際の距離が狭まった時の喜びが最高ですね。 イメージに近づけた時、陶芸は面白いと思います」。 これからも可能な限り、作陶を続けていきたいと意欲的です。 |
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◆ 「ロクロをやっているとスーッと土の伸び上がる瞬間があって感動的」という田中さん。 |
どんな作にも愛着を感じます
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 西村美千代さん (6年)
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私自身、とても楽しくやってます ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 菰池眞佐子さん (3年)
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オブジェを突き詰めて作る面白さ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 片山百合子さん (6年)
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どんなのが焼けるかいつも楽しみ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 大久保尚代さん (5年) |
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◆再挑戦中のサラダボウル作り。 |