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 すでに「陶芸ブティック」の魅力にハマってしまった方も多いのでは?
 今号から、グッドでオリジナルな、完成度の高い「陶芸ブティック」作品を、
 このコーナーで紹介していきます!

 優れた「陶芸ブティック」作品は、どのように作られているのでしょう?
 解説と講評には、作品作りのヒントになる知恵と情報がギュッ!と満載。




こんなデザインほしかった
作品解説と講評(岡本立世総長)

佐藤京子さんの作品
作者がライフスタイルの中で、今最も関心あるものをデザインしました。 この姿勢はデザインを考えるうえで、普遍的で、重要なモチベーションとなります。 技術的には、テクニカル・デザインシート(TDS)のベタ部分を使って馬を切り抜き、さらにラベンダーのドレスペーパー(DP)を組み合わせました。 広大な草原を疾走する馬の躍動感が、巧みに表現できた作です。                        
     
草原を活き活きと駈ける馬の意匠の皿とマグ。


田中加代子さんの作品
カップ全体を大きな花畑で被い、幻想的な世界を創出しました。 様々な種類の花柄のDPを細かく切って散りばめ、効果的です。 一方、時計のマグカップは、TDSのベタ部分から腕時計を切り出し、そこにDPのバラをはめ込みました。 この着想はデザインの本質といってもいいほどの秀逸なものです。 また、皿のなかの唐辛子の赤は、DPのかみす草を使って表現したデザイン性に優れた作品です。

 
    カップを1周すればお伽の国に誘われ・・・・。

   
文字盤がバラの腕時計、裏側には文字盤。


塩谷康子さんの作品
バスケットに花を入れようとした着想が個性的です。 蘭やコスモスなどはDPから、バスケットはTDSを切り抜きました。 籠と花の色の濃淡やバランス感覚に秀でていて、評価できます。

森 直子さんの作品
手話の指文字で「秋桜(コスモス)」を表現。 少し控えめな切り絵風な模様の大きさに、レイアウトの巧みさが重なり、クラフトっぽい雰囲気を醸し、好感が持てる作品です。 それでいて、個性も充分伝わってきます。

     


大久保尚代さんの作品
DPのかすみ草の赤と青でペアカップに仕立てた作です。 シンプルに、思い切りよく四角くデザインしようとしたことが成功の要因です。 コーナーをクリアーに見せるため、角にも模様が出るように、細心の注意が払われているのも見逃せません。

赤とブルーの「かすみ草」ペア・マグカップは、お洒落。
                                               





「テクニカル・デザインシート」。
パターン模様と独自の模様を組み合わせ、オリジナリティーと動きを出すためのアイテム。



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