インターネット版 No.59 | 全3ページ 1 | 2| 3 |
1 | ・<特集>陶芸ブティック ・・・ 高品質な磁器の肌合いに驚き!! |
2 | ・茶とやきもの 43 ・・・ 道具の内にひそむ時代性 |
3 | ・使ってみたい!!釉薬 46 ・・・ チタンマット釉+黄伊羅保釉 ・目にも旨い!男の簡単Cooking 39 ・・・ 揚げ出し豆腐そぼろあん |
インストラクターも夢じゃない! |
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ラベンダーのドレスペーパーが大人気! | ||
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その日の教室は、楽しさと緊張が程良く混じり合った雰囲気は同じでも、いつもとはなにかが違っていました・・・・。 作業台の上には、ハサミやカッティングマット、スポンジ、それに様々な模様が美しく印刷された和紙があるだけで、土が見あたりません。 それもそのはず、ここでは「陶芸ブティック」の体験教室が開かれているのです。 |
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●いつもと違う作陶風景
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さて、「陶芸ブティック」とは、一体どんなアートなのでしょう。 そこでしばらく、体験教室での授業の様子を眺めてみることにしました。 ・・・・すると、すぐに気づくことがあります。 いわゆる手作り陶芸でお馴染みの、ロクロや紐作りなどの風景、それになんといっても生の土が、教室内に見あたらないということです。 生徒の皆さんの手許には、ベースと呼ばれる素焼、それにドレスペーパー(模様の印刷された和紙)と、わずかな道具類があるだけです。 つまり、素焼の器などに、ドレスペーパーを使って好みの絵や模様を配置して写し取り、オリジナル作品として完成させるのが、これまでになかったまったく新しいシステムによる陶芸アート=「陶芸ブティック」です。 教室内では、使いたい模様の部分を切り取ったドレスペーパーをマグカップなどのベースに当てて、矯めつ眇めつ夢中で制作している様子が見受けられます。 その日の心地よい季節の風に誘われたのでしょうか、ラベンダーの絵のドレスペーパーに人気が集中していました。 |
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●手作りとブティックの両方を楽しむ
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左●藤井節さん、中●望月千津子さん、右●原田裕子さん 左●鈴木多美子さん、右●林美津枝さん |
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左●當間さだ子さん、中●野澤憲一さん、右●増井和美さん 左●徳増理子さん、中●浅野目容子さん、右●安間千代子さん |
「陶芸ブティック」ならセットものを作るのは容易で、 欧文のネーム入れも作者自身でできます。まるで 注文品のような出来映えになり、贈り物にも最適! |
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●陶芸体験のバージョンアップ
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こうして「陶芸ブティック」と、これまでの手作り陶芸との関係を改めて考えてみると、このふたつの間には、相互に補完しあう新たな関係が成立するのではないかと感じました。 「陶芸ブティック」の特徴を見ていくことで、そのことがよく分かるような気がします。 まず「陶芸ブティック」は、体験教室に参加した皆さんの作品を見ても明かなように、陶芸の初心者でもベテランでも、かなり完成度の高い作品を作ることができます。 これはひとえに、「陶芸ブティック」というシステム全体が、地域や年齢、男女の別なく誰にでも取り組めるように、深く配慮されて考えられていることに起因しています。 様々なベースを使うために、素地作りの失敗がまったくなく、大きさや形を簡単に統一できるのは、かなりの魅力だといえます。 セットものや組ものを美しく作るのは、多くの作陶家の憧れだからです。 また「陶芸ブティック」には、和洋取り混ぜた幾つものシリーズが用意されています。 たとえば、前ページで作品紹介した「ベーシックホワイト」では、優美華麗な磁器の器を作ることができます。 つまり、磁器の器のセットものなども、比較的容易に作ることができます。 もし手作り陶芸で同様な磁器作品を作ろうとすれば、プロの職人級のスキルが求められるでしょう。 それから「ブティック」では、とくに絵心などは必要ありません。 絵を描くのにコンプレックスがあり、陶芸に興味はあるもののつい二の足を踏むという人も、割と多いといわれています。 確かに陶画の面白みや楽しみは、手作り陶芸でしか味わえない魅力ですが、「陶芸ブティック」では、デザイン性を深く追求することが可能です。 どのドレスペーパーを、どこにレイアウトするかなど、とても創造的で刺激的な面白みがあり、切りがありません。 もちろん絵ばかりでなく、幾何学的なパターン模様を選べば、知的で現代的な作品に仕上がります。 このように、デザインを中心に置いた陶器作りにチャレンジすれば、これまでにない新たな発見がかならずあり、作者自身をリフレッシュするきっかけにもなるような気がします。 そして手作り陶芸と「陶芸ブティック」の間を自在に行き来することで、これまでの陶芸体験をバージョンアップすることにもなるはずです。 |
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●インストラクターを目指す
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