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(27)  コーヒーカップ&ソーサー
人間国宝が作ったミニチュアのコーヒーセットがあるといいます。
どんな風に生まれたのでしょう・・・・? 意外な仕掛けが隠された今回のカップは、そんな話を思い出させてくれました。 

 今回は、竹中美利さん作の愛らしいハート型カップの登場です。 パステルトーンのやわらかな色使いが、個性的で主張の強い器形とよくマッチしています。
 そして、注目してほしいのはソーサー。 この丸い凸は何?と思ったら、カップの底に凹があってすっぽりと収まってしまいました! なるほどこれならベタ底でもカップが滑ることはないし、運ぶのだって便利です。 作者の、瑞々しく柔軟な感性に驚かされました。

 さて、意表をついたカップといえば、人間国宝が作ったミニチュアのコーヒーセットがあると聞きました・・・・。
これは、かつて、富本憲吉(1886〜1963)が愛娘のために作ったものでした。 大正3年「新しい女」といわれた『青鞜』の同人と結婚した富本。 2人は旧習に囚われない「新しい家」を築こうと理想に燃えていたといいます。 子供たちのため、夫人は家庭内雑誌を編み、富本は玩具の器を手作りしたのでした。
 小さな小さなコーヒーカップは、こうして誕生したのです。  


         
作品:竹中美利
コーヒーカップ&ソーサー
カップ /高5.0 径10.0cm
ソーサー/径11.5×12.5cm
     




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