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《 P1の続き・・・・・陶芸とともに生きる我が人生 》


■人生観変える陶芸
 間もなく定年を向かえる団塊の世代は、国内外の旅行や水泳などに次いで、多くの人が陶芸に強い関心を持っているという調査(「レジャー白書」余暇開発センター)があります。
 興味深いことに、すでに定年を向かえたシニア層も、ほぼ同様の傾向を示しています。
 では、そのような人たちは、実際にはどんなふうに陶芸と関わって生活し、現在をエンジョイしているのでしょうか。
 ここでは、その典型的な代表例として、何人かの方の日常を紹介してみたいと思います。


たとえば、3年ほど前、仕事を後進に譲って引退したという石井孝典さん(千葉県)は、念願の田舎暮らしをはじめました。 それを機に、以前から興味のあった陶芸に本格的に取り組むことにしたといいます。 今では、「陶芸という生き甲斐を見つけましたよ」というほど、作陶三昧を満喫する日々です。
石井孝典さんの縞練込みの小皿。 苦心の末の作といいますが、「それもまた楽しい!」のだそうです。

かねてから、定年退職したら、何かものを作ることを趣味にしたい、と思っていた渡辺茂さん(東京都)。 でも、陶芸教室などに所属して大人数のなかで一緒にやるよりも、もっと自由気ままな方がいいだろうと考えました。 それは慧眼でした。そして、早速、通信講座を受講することに決めました。
すると、作陶は自然に渡辺さんの生活の一部になっていき、もちろん、作るのが楽しくて仕方ない幸せな毎日だそうです。 陶芸と蕎麦打ち。 充実の第2の人生を、渡辺さんは順調に歩みだしたように感じられました。
渡辺茂さんのオリジナル作品。 「時間を決めず、作りたい時に気ままにやれるのがいいと思っています」。


 陶芸という新たな目標を、それぞれの生活スタイルにうまく溶け込ませ、毎日を新鮮に生きている皆さんの様子が、はっきりと伝わってきます。


また、陶芸が強い精神的な支えになる場合もあります。 「陶芸をはじめたことで、改めて、生きる力や喜びを感じるようになりましたね」という竹藤綾子さん(長崎県)です。
体調のあまり勝れない日が続いたりすると、何とはなしに、このまま一生を終えるようにも感じていた竹藤さんの生き方を変えたのが、陶芸との出会いでした。 形を作り装飾し、窯で作品を焼くという日常を繰り返すことによって、心に瑞々しい感動と張りが甦り、生きる活力を与えられたのだそうです。 やはり陶芸には、メンタルヘルスとしても効用があるのがはっきりとわかりました。
竹藤綾子さん作の志野茶碗。 裏千家茶道のキャリアは30年、自作で茶を点てるのが至福の時・・・・。


  
「今はテキスト通りですが、気持ちを形に表せるようになりたい」という南部煕さんの作。
   
「作っている時は何も考えず、夢中でやっている。 それがいいんですよ」という遠藤良次さんの無心の作。


 
「テキストに則って、手順通りにやればできてしまうところがスゴイ!」。 村山繁治さん作の香合。
    
日高頌子さんの作品。 「やればやるほど奥が深くなるのも、やっていて面白くなるところですネ」


 このような経験の有無に関わらず、思い思いの楽しさを感じて生きる素敵な人生があるのも、本通信講座の的確な指導の賜と、皆さんが共感していました。   

自宅で学べる 本格的装飾技法
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 装飾・テクニック講座のラインアップ

装飾・テクニック講座は、様々な陶芸表現が自然に身につき、作品に幅と奥行きがでるようにカリキュラムが組まれています。
●第一篇=作品の素地に直接的に装飾する方法を総合的に修得。
●第二篇=化粧泥やカラー粘土を用いた粉引、掻落し、練込みなどの技法をマスターします。
●第三篇伝統のやきもの=憧れの桃山陶、志野・織部・伊賀・備前などの醍醐味が味わえます。
●第四篇=難解とされる彩色技法を平易に、深く修得します。




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