(26) フリーカップ | |
食器の中でも、マグカップや湯飲みは個人に属するプライベートな器です。一生のうち、いくつ位の愛用品と出合えるのでしょう。 マイカップを使い分けるのも器の大きな愉しみです。 |
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誰でも一つは持っていそうなマグカップ。 自分専用の器だからお気に入りを選びます。 でもいったんマイカップと決めると、コーヒーだろうがスープだろうが何でもござれのマグひと筋になりがち。 それは確かに便利だけど、少し味気なくもあります。 そんな時、コレクター急増中のマグがある! と聞きました。 1940〜70年代のアメリカの量産品で、そのヴァリエーションの豊かさがマニアをくすぐるとか。 『ファイヤーキング マグ図鑑』(河出書房新社)なる本も発見。 コーヒー通の著者は時々の気分でマグを選ぶそうです。 確かにマイカップは、愛着の一点主義もいいけれど、コレクションを使い分けるのも楽しそうです。 たとえば今回の、瑠璃釉が清々しい和田千賀子さんのカップには、朝の目覚めに渋いコーヒーが似合いそう。 紅柄の線が柔らかな西村美千代さんのカップなら、ゆったりした夜に、ホットショコラなんかを飲みたくなるのです。 自分と器のいい関係、そうして一つずつ増やしてみませんか。 |
作品:和田千賀子(左) フリーカップ 高6.5 径11.5cm 西村美千代 フリーカップ 高6.0 径12.0cm |
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