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《 第8回 「九炉土干支コンテスト」特集 ・・・P1の続き 》



「INORI」 (彫刻部門)
  
塩田喜彦さん
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大阪府八尾市


講評造形的には余計なものを削ぎ落としていって、シンプルに構成していながらも、猿の印象や動き、表情を巧みに表していて優れています。 芸術作品としての狙いはよく、志の高さがはっきりと窺える作品といえます。 また、一般の人気投票ではそれほどの高得票ではありませんでしたが、審査員票で高ポイントを獲得しての授賞です。
1998年、陶芸通信講座の開講当初から受講をはじめ、これまで全講座を受講。 干支コンで受賞・入選を重ね、アマチュア陶芸大賞展、アマコン大賞展に入選。  
「四国へお遍路にいった時の思いを、表現してみようと考えました。 しかしイメージと、それを作品化する技術力との狭間に置かれて悩み、少しずつ妥協しながら、また時間に追われつつの制作でした。 ところがそんな状況がかえって幸いし、思いを純に土に叩き込められたような気がしています」  

 



「掛け一輪花生〈和み猿〉
(形)

筒井童太さん 埼玉県
講評猿の顔を透かしにし、手を上手く作品に取り込んだ作品です。 作者にはアイディアもしっかりとした技術もあります。 ただもう少し猿の手足や、体の形に工夫があって動きがでれば、もちろん上位入賞が狙えました。
「猿の腰掛け、チュッ!」
(形)

杉原 京さん 愛知県
講評すっきりとまとめられた作品です。 もちろん腰掛けとして使えなくても構いませんが、形部門での応募となると、実用性をもう少し考慮したらよりよいのではないでしょうか。
「モンキーカップル」
(彫刻)

兵後則子さん 三重県
講評シンプルなクラフト的な手法による作品で、デザインもよく好感が持たれました。 板の厚み、腕や脚のカット幅、雌雄の表情にもう一歩踏み込むことで、上位の賞を目指せます。
「石の上にて物思い」
(彫刻)

両角 香さん 東京都
講評いかにも猿らしいイメージで作られていて、一般の人気投票で割と多くの票を集めました。 ただしアートとしてのコンセプトや、制作の目的が伝わり難かったことが残念に思えます。
「瓦型花器〈御幣猿〉
(絵付)

佐々木謙光さん 長野県
講評釉薬も一部には使われていますが、焼締めが主体となった作品で、やきものとして見た場合、焼成技術に長けたものが見受けられます。 猿の表情がはっきりしたら一層よかったでしょう。



「汁注ぎ〈どーぞ〉」
 (形)

筒井童太 さん 埼玉県
「三猿
 〈目ール猿!?、聞く猿、言う猿〉
(彫刻)

保田土夫 さん 大阪府
「積極猿・香炉
 〈見る猿・聞く猿・発言猿〉

(形)

 有賀正訓 さん 大阪府

 
「木の上にも3年…?!」
(彫刻)

中山恵里 さん 静岡県
「新猿訓」
(文字)

山本 昇 さん 長崎県

 



「私きれい?」
 (彫刻)

下農由紀子 さん 大阪府
「森の温泉“猿の湯”」
(彫刻)

島田ゆみこ さん 神奈川県
「お茶目な猿」
(彫刻)

 中十七波 さん 石川県

 
「今年は、カツ…猿…ソース???」
(形)

竹中美利 さん 東京都
「三猿人形 〈見るサル、聞くサル、しゃべるサル〉
(彫刻)

前田由美 さん 山口県

 



   
入選作が一堂に発表された「干支コン」展会場では、一般観覧者による人気投票が行われました。
投票者の皆さんは熱心に作品をチェックし、お気に入りの作に票を投じていました。


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