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形大賞
「モンキー・ブラザーズ(猿型小鉢)」 |
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冨田良介さん
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長崎県東彼杵郡
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講評●主題となる干支そのものが、器としての用途をなす形部門の模範ともいえる秀作です。 把っ手は手と尻尾、胴体が器になり、猿の全身が鉢全体を構成しています。
器としての実用性があり、利用価値の高いデザインです。 手付鉢のなかに無理なくテーマが活かされています。 見事なアイディアと造形力の成果です。 |
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1998年、長崎県窯業技術センターで研修。 02年に波佐見町内の陶芸体験施設の館長となる。 西部工芸展入選。 |
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「イメージと実際の形とのバランスがとれず、四苦八苦しました。 腕が手長猿のような柔らかいカーブになることを心がけました。 やんちゃな弟と、それを見守る兄という感じです」 |
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彫刻大賞
「孫悟空」 |
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佐古智子さん
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東京都北区
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講評●観音様の掌のなかで暴れる悟空のヴィヴィッドな様子が、見る側にはっきりと伝わってくる優れた作品です。 また細部にわたって手を抜かず丁寧に作り込まれており、まさに大賞にふさわしい作です。 また釉の発色にも腐心の後が見え、焼成を重ねることによって得られた効果が、高ポイントに結びついた労作です。 |
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1996年から九炉土信濃町校で陶芸を学ぶ。 98年からは陶芸通信講座も同時に受講する。 干支コン受賞、女流陶芸展出品。 |
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「『西遊記』のワンシーン、孫悟空が観音様に挑む姿を表現しました。 悟空のやんちゃさや躍動感がでるように工夫しました。 彩色はすべて上絵付で、焼成を3回しました。
また観音様の手は重厚な感じの金に仕上がり、気に入っています」 |
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文字大賞
「染付絵文字“さる”壺」 |
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八谷栄子さん
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佐賀県西松浦郡
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講評●磁器の壺に染付で絵付を施し、その意匠のなかに「さる」というかな文字をさり気なく溶け込ませており、見事にデザイン構成されています。 作品全体がリズミカルで軽やかな印象にまとめられていて、多くの観覧者に好感が持たれました。
文字が装飾としても活かされた、大賞らしい優品です。 |
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1986年より陶房九炉土にて作陶をはじめる。 98年、景徳鎮陶瓷学院(中国)へ留学。 01年に佐賀職業訓練校陶磁器科を修了。 佐賀、東京などで作品発表。 |
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「磁器土に呉須で表現しました。 日本独自のかな文字のなかに、“さる”の動きを想像できるような作品にしたいと思いました。 とくに呉須の濃淡による表現に、腐心しました」 |
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絵付大賞
「山猿のいる風景」 |
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村松美紀さん
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神奈川県相模原市
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講評●白い釉は降り積もる雪でしょうか。 岩のうえに佇みじっと寒さに耐える猿は、ベンガラで描かれています。 しかもその猿の表情には、野生に生きる獰猛さや逞しさまでもが活写されていて、凄味を感じます。
無駄な線も見あたらず、素朴な釉を使って深い世界観を巧みに表現し、絵付大賞にふさわしい佳品といえます。 |
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1997年より九炉土千駄ヶ谷校で陶芸を学ぶ。 中級を経て上級コースへと進む。 99年より干支コンへ出品、各賞を受賞。 |
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「毎年、年が明けると干支コン出品のためのデザインを考えはじめます。 ロクロは2年目で、歪な形が多く整えるのが大変です。 絵も思うように描けず、2度目でやっとこんな感じにまとまりました」 |
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