●楽しさをありがとう!
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●ランプに活かされる蓋物● |
本体(ボディー)に電球や蝋燭を取りつけ、蓋をシェードとして被せる各種の照明器具は、構造そのものが必然的に蓋物になっています。 |
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誰にでも楽しく、素敵な蓋物作品が作れる大きな要因は、最も大切な陶芸の基礎技術が、出品者の皆さんにしっかりと身についていることでしょう。 それはポイントを押さえた確実な指導を、講師の先生からいつも受けているからです。 だから、どんな着想やアイディアの作品でも、失敗することなく完成にまで導かれていきます。 つまりストレスなく、楽しい作品作りが続けられ、ひたすら作陶にだけ没頭できるのです。 そしてこのことが、「九炉土流指導法」のひとつの目的になっています。
展覧会場を見て回ると、もうひとつ気づくことがあります。 それは、出品者の年齢や志向、作陶キャリアなどが様々なのに対応し、作品もとりどりでオリジナリティーが認められていることです。 作るうえでの制約はまったく感じられず、個性が尊重されています。 九炉土流の作品が生まれる由縁です。
今年も連日、多くの観覧者を集めて盛況だった九炉土展。 |
「ホントに素晴らしい作品ばかり。 作者の方々に、楽しさをありがとう!といいたいです」
といいつつ、会場を後にした観客の弾んだ声が、いつまでも耳の底に残っています。 |