全国旅手帖大西陶芸/砥部焼

大西陶芸 [おおにしとうげい]

3人の作家がつくる
多彩な砥部焼が見られる窯元
大西光・先(はじめ)・白石久美の親子3人によって作られる三者三様の個性豊かな作品が見られる窯元です。昭和45年に創業し、「品位とモダン」を制作理念として、デザイン性と実用性を兼ね備えた作品を数多く手がけています。1階は大西陶芸製品の展示販売、2階はギャラリー・工房に加えて砥部で活躍する作家作品の販売を行っています。
絵付け中の作品や絵筆が並ぶ工房内の様子
■1F/展示販売場

1階は日用食器や子供用食器など毎日使いたくなる愛らしくて使いやすい器が並ぶ展示販売場です。
総勢9名のスタッフが1階奥の作業場で製作作業を行っています。平日午前9時〜午後5時まで見学することができます。
登窯 窯出前の内部 登窯 窯焚き 大がめのロクロ成形
階段の壁面には砥部に来る以前、徳島で大谷焼の窯元として活動していた1968年頃の写真が展示されていました。白石さんは幼い頃このような製作風景を見て育ったそうです。
■2F/ギャラリー

作:大西 先
作:大西 光 「夢青磁花瓶」
大西陶芸の特徴的スタイルは艶消し釉を使用することです。独自の釉を使った柔らかい光沢が神秘的な雰囲気を醸し出します。

作:白石 久美
「蒼 天」 「青磁線文花瓶」
第54回日本伝統工芸展入選
丹念に描かれた草花の写実的描写が非常に美しい花瓶です。瀬戸から取り寄せた調合絵具をさらにブレンドして葉や実の微妙な色彩を作り出します。
■作家紹介―絵付け1級陶磁器技能士・白石 久美(しらいし くみ)

イッチン、染付、彫刻、下絵の具による絵付けなど様々な絵付け技術を修得。写実的な草花の描写や繊細な彫刻に定評があり、父・大西光氏が独自に開発した艶消し釉によって仕上げた、器肌が仄かに発光しているような神秘的作品をシリーズで発表。
日本伝統工芸展、親子3人展、個展、女流展など多数出品、精力的な制作活動を行っています。
<略歴>1965年徳島県鳴門市生まれ。1984年愛媛県立松山南高デザイン科卒業。1986年大阪デザイナー専門学校G.D科卒業。日本伝統工芸展、日本陶芸展、一水会陶芸部展、全国伝統的工芸品公募展、ながさき陶磁展、砥部焼まつり新作展など入選・入賞多数。
DATA
住所 愛媛県伊予郡砥部町北川毛796
TEL 089-962-2456
OPEN 8:00〜17:00
休業日 工房:日・祝日、土曜不定休 ショップ:不定休
料金 フリーカップ3,150円
アクセス JR松山駅・松山市駅から「大岩橋」又は「断層口」行きバスで約50分、「砥部焼伝統産業会館前」下車、徒歩10分。
URL http://www.ohnishitougei.jp/

※掲載情報は変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください


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