全国旅手帖砥部焼伝統産業会館/砥部焼

砥部焼伝統産業会館 [とべやきでんとうさんぎょうかいかん]

砥部焼を知るにはまずここから・・・
砥部焼の歴史的資料、古砥部から現代の砥部焼までを一堂に展示。砥部町の窯元作品も窯別に紹介しているので窯元巡りのスタート地点としてもお薦め。
伊予鉄バス停「砥部焼伝統産業会館前」下車。進行方向正面に見える信号を右折後、約100mほどです。
砥部町ではスタンプラリー「砥部の里めぐり陶街道五十三次」を行っています(写真左)。砥部焼を知って楽しむための主要施設11カ所が集中する「11ウォーク」は約1時間のコース。スタンプラリーをしながら砥部焼の里を気ままに散策できる気軽に楽しめるコースとなっています。チャレンジしてみてはいかがですか!
平和への願いを込めて作られた
「生命の蒼い星」

「砥部焼伝統産業会館」のシンボルとして1F中央に据えられている砥部焼の地球儀「生命の蒼い星」。高さ160cm、直径105cm、重さ300キロという磁器としては世界最大級のこの地球儀は、世界平和と地球環境保護を祈念して作られました。地球儀内には青年海外協力隊員が各国で収集した小石が納められています。
外国からのお客様には、この地球儀上の出身国にシールを貼ってもらっています。
入口すぐのスペースでは「ロビー展」が開催。季節の行事や砥部町ならではのテーマで作品を募集、展示しています(ロビー展は入館無料)。ロビー奥の多目的ホールでは現在砥部で活躍する若手作家の作品を展示販売しています。
自由なデザインの皿や碗、マグカップなどがずらりと並び砥部焼の新しい息吹が感じられます。
ゴーレム・シリーズ(うさぎ)
坂本亜紀三郎 作
■1F展示室
1Fに設けられた展示室では長い歴史を持つ砥部焼の創始から今に至る名品が時代ごとに展示されています。貴重なコレクションや国の伝統工芸士に認定された陶工達の力作をご堪能ください。


 <歴史的作品>

北川毛陶器時代の作品から磁器移行後の名品が解説パネルと共に時代順に並ぶ、砥部焼の歴史を学べるゾーン。
磁器創業後もしばらく焼かれ続けた陶器が展示されています。武雄唐津に似た鉄絵のものは素朴で文様が多く、北川毛の代表的製品となっています。
「鉄絵藤文徳利」
(江戸中期)
「手塩皿 郡中十錦」(江戸末期) 淡黄磁竹巻花瓶(大正時代)
 <阿部公政コレクション>

「染付花蝶文酔う酒盃」(明治初期) 「染付山水文瓢花瓶」(江戸末期)
砥部町五本松出身の阿部公政(1898-1979)氏の遺族により寄贈された古砥部から昭和の名品まで約120点を随時展示替えを行い紹介。
 <保存作品>

鉄絵、錦絵、染付、淡黄磁と各時代の特色を表す砥部焼の名品がずらりと並んだ保存作品のゾーン。
砥部の宝ともいえる美術的価値の高い作品はどれも文化財の指定を受けており、次の世代へ伝えられるために大切に保存されています。
「鉄絵松竹梅文徳利」(江戸中期)

「錦絵唐子文茶壷」(江戸末期)

「染付牡丹文徳利」(江戸末期) 「淡黄磁陽刻飛魚文瓶」(大正時代)
 <砥部焼のある暮らし>

伝統的・現代的・和風的の3つの「しつらい」をコンセプトに砥部焼を展示。
写真右は「現代的しつらい」。スタイリッシュな家具を配置した現代的な趣の中に砥部焼を置き、暮らしの中で使われる器としての砥部焼の姿が紹介されています。
■2F・窯元紹介コーナー
約100件もの窯元が活動する砥部町。効率よく窯元巡りをするにはまずここで情報収集が必要です。広々としたスペースで窯元別に並ぶ作品を吟味、お気に入りの作品を見つけたら窯元巡りの候補です!窯元を巡る時間が取れないという方も、このコーナーで楽々窯元巡りが楽しめます。お気に入りの作品を見つけたら、もちろんその場で購入も可能。
■2F・企画展示室
伝統工芸士から若手作家までの最新作品など現在の砥部焼を見ることができる個展やグループ展が毎月テーマを変えて開催されています。
DATA
住所 愛媛県伊予郡砥部町大南335
TEL 089-962-6600
OPEN 9:00〜17:00
休業日 無休
料金 大人300円、大高生200円、小中生100円
アクセス JR松山駅・松山市駅から「大岩橋」又は「断層口」行きバスで約50分、「砥部焼伝統産業会館前」下車、徒歩5分。
URL http://www.iyo.ne.jp/tobe-densan/

※掲載情報は変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください


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