(上)「色絵花鳥文 角瓶」(江戸時代) (右)「色絵梅笹文 茶筅形瓶」 (江戸時代) |
江戸時代、ヨーロッパに紹介された柿右衛門の赤絵は特に賞賛され、18世紀に入るとヨーロッパ各地の窯で「柿右衛門様式」に倣った製品が数多く生産されました。東ドイツのマイセン窯、オランダのデルフト窯、イギリスのチェルシー窯などの「柿右衛門写し」は現在でも世界中に残っています。 |
「染付VOC字文皿」(1740〜1770年代) 柿右衛門の所蔵品であったこの皿は、有田の技術を見込まれオランダ東インド会社から注文を受け作られたもの。中央には東インド会社を表す「NVOC」を組み合わせた紋が描かれています。その周りは月桂樹で囲まれ、縁には蓮の葉と花を複雑に絡めた文様が施されています。 |
ギャラリーでは江戸時代の柿右衛門作品とあわせて柿右衛門窯の歴史、製作工程をパネルや模型を使って分かりやすく紹介しています。 |
■赤絵ができるまで(素焼焼成後の製作工程) | ||
下絵、上絵ともに「線描き」→「濃(だ)み」→「本焼」を行い、やっと赤絵の完成です。 | ||
線描き | 濃み | 完成作 |
ギャラリー1階・中2階には柿右衛門古窯跡から出土した陶片(写真左上)や豪華なシャンデリア付壺(写真右上)、柿右衛門青磁(写真下)など多種多様の展示物が並んでいます。 | |
住所 | 長崎県佐世保市ハウステンボス ビネンスタッド地区 パサージュ |
TEL | 0570-064-110(総合案内センター) |
OPEN | 日〜木・祝日 9:30〜19:00 金・土・祝前日 9:30〜20:00 |
休業日 | 毎週水曜日 |
料金 | 無料 |
アクセス | ・長崎空港から高速船で50分 ・博多駅から「特急ハウステンボス」で1時間40分 |
※掲載情報は変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください