江戸時代から昭和まで、 盃の名品がずらりと並ぶ全国的にも珍しい盃専門美術館 JR多治見駅からバスで10分、市之倉の自然豊かで素朴な街並みの中に「市之倉さかづき美術館」はあります。所蔵品は約3,000点、常時1,500点もの作品が展示されています。見どころはやはり1階の「盃展示室」。盃の奥深さにその魅力を再発見すること間違いなしです。その他、地元に縁ある巨匠の作品や、お酒と関わりのある青銅器・ガラス器など充実の展示内容です。 |
バス停「市之倉」から徒歩5分、通りにそびえる大きな案内(写真左)が目印です |
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■1F/盃展示室 「幕末〜大正」 | |
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展示室は照明が落とされ、時代ごとに分類された盃が美しくライトアップされています。小さくても手間は同じどころか、それ以上といわれる盃作り。自然と高い技術が培われ、光が透けるほど薄く、細部までこだわった精緻な作品が数多く生まれました。 | |
照明で盃が透けているのが分かります |
大正時代に流行した盃台。ヨーロッパのカップ&ソーサーに通じるものがあります |
一見シンプルな蛍文様の盃ですが、よく見ると蛍が光って見えるように細工されています。職人の粋な遊び心、器への愛情を感じる一品です。 |
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「記念盃」 | ||
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ずらりと並べられた盃。 「記念盃」と呼ばれるもので、お店の開店記念やおめでたいことがあった時に近所に配られた盃です。昭和の初め頃まで続けられていた慣習、なかなか洒落ています。 |
眼科が配ったと思われる盃 | 料理店の開店記念の盃 | 九谷焼の色見本にも盃が! |
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「可盃(べくはい)」 | ||
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可盃とは「下に置けない盃」という意味で付けられた名前。高台の形がいびつで下に置けない、穴が開いているため飲み干さなければ下に置けない、飲んでも飲んでも酒がなくならないなど、酒席ならではの遊び心溢れる盃です。 |
穴を指で押さえて酒を注ぎ、飲み干すまでは手から離すことができません。 | 酒を飲もうと傾けると横から新たな酒が注がれどんどん飲むことに…。 | 「十分盃(じゅうぶんはい)」という名の風変りな盃。欲張って十分目まで注ぐとお酒が全部流れ出してしまう仕組み。 |
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■ 2F/巨匠館 | |
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地元に所縁ある人間国宝・巨匠たち8名(荒川豊蔵・加藤土師萌・五代加藤幸兵衛・塚本快示・加藤卓男・鈴木藏・加藤考造)の作品約40点を展示。茶陶を中心に掛軸なども展示され巨匠たちの幅広い才能を堪能できます。 | |
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■ミュージアムショップ | |
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美術館1Fにあるミュージアムショップ。広々スペースの店内には地元の窯元・作家の作品をはじめ、木製の箸やスプーン、和紙などの紙類、冊子など多種多彩な品が並び買い物気分を盛り上げます。 |
店内は窯元・作家別に展示。作品の横には作家のプロフィールも公開。お気に入りの作品を見つけたらそのまま窯元巡りへGO! アクセス方法などは美術館スタッフの皆さんが教えてくれます。気軽に質問してみてください。 | ||
作家プロフィール |
多治見・市之倉名産のお菓子や酒類など食品も販売。 | 盃専門美術館ならではのお土産! 「さかずきもなか」840円 |
住所 | 岐阜県多治見市市之倉町6-30-1 |
TEL | 0572-24-5911 |
OPEN | 10:00〜17:00(入館は16:30まで) |
休業日 | 火曜日・年末年始・展示替期間 |
料金 | 一般600円、大高生300円 |
アクセス | JR多治見駅より東鉄バスで15分、「市之倉」下車、徒歩5分 |
URL | http://www.sakazuki.or.jp/ |
※掲載情報は変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください