江戸時代から続く社家の当主・小泉蔵珍氏の窯です。重厚な長屋門のある古民家風の建物は多治見駅から徒歩10分の街なかでありながら、窯元の風情をたっぷりと味わうことができます。敷地内は工房、小泉こども美術館、窯作品が並ぶギャラリー、また神社や中庭など見どころも多く、ゆっくりと時間をかけて見学したいスポットです。 |
作られる器は伝統的でありながらどこかモダンな趣。魅力的な赤絵の器をはじめ、織部、黄瀬戸といった美濃焼産地ならではの器に、染付や青釉など多彩な作品を手掛け、和食器の新興ブランドとして定着しています。 |
暮らしの中で気軽に使える器、また、最高の材料に陶工の技術の粋を結集した美術品としての器という相反する要素を融合した「実用」、「鑑賞用」を兼ね備えた器作りが蔵珍窯の魅力です。そして、その融合を実現している大きな要素が蔵珍窯独特の朱色です。加藤唐九郎との出会いによって誕生したという赤絵の具は、時には高貴に、時には愛らしく、作品を際立たせます。 |
「呉洲赤絵 花鳥文水指」 十二代 蔵珍 作 |
乾山に学んだ作品(写真下)やMOMA美術館からの依頼で制作された野々村仁清作・色絵金銀菱重茶碗(重要文化財)写し(写真右)など力作が並びます。 | |
圧巻は326個のご飯茶碗。「小さな手から大きな手までどなたにも合うように」作られたさまざまなお茶碗には目移りしてしまいます。 |
工房は予約をすれば見学も可能。 作品が作られる過程を間近で見れば、器への愛着もひとしおです。 |
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ろくろ | 染付 | 赤絵付 |
住所 | 岐阜県多治見市太平町6-87 |
TEL | 0572-25-6255 |
OPEN | 10:00〜17:00 |
休業日 | 盆、年末年始 |
料金 | ― |
アクセス | JR多治見駅下車、徒歩10分 |
URL | http://www.zohogama.com/ |
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