全国旅手帖佐渡金山/佐渡金山資料展示館(さどきんざん)/無名異焼

佐渡金山/佐渡金山資料展示館 [さどきんざん]

 徳川幕府300年の財政を支えた金銀山跡。鉱山としての寿命が長かったことで世界でも珍しい鉱山です。実際に使われていた抗道跡「宗太夫抗」と「道遊抗」は当時の様子そのままで臨場感たっぷり、夏でも空気がひんやりとしています。また、展示資料館では触れる金塊などが見学できます。
金山を望む
 入口近くにある休憩所では採掘から精製までをイラストで解説
往時の様子を伝えるものとなっています
 「宗太夫抗(そうだゆうこう)」は高さ約3m、幅2mの江戸初期に開抗された大型抗道です。部分的に残る「将棋の駒形」の小抗道、斜抗、探鉱用の小さな狸穴、空気を取り入れる煙穴など江戸期の旧抗の諸条件を完備。斜抗は海面下まで伸びています。
「宗太夫抗」



 「道遊抗(どうゆうこう)」は明治から平成元年(1989)の操業停止まで佐渡鉱山の大動脈として使われました。また、機械工場、高任立坑(たかとうたてこう)などの見学ポイントのほか、「道遊の割戸(どうゆうのわれと)」を間近に見ることができる展望台が設置されています。

「道遊抗」
 地元の陶芸家・三浦小平二の義弟、根本良平氏。
 茶屋から抗道入口までの道中をお供下さり、採掘場の建物や鉱石が運び出されていく往時の状況、また三浦常山、三浦小平二さん等、無名異焼が生まれて現在に至るまでの状況を詳しく教えて下さいました。
根本良平さんの作品
ひさご花入






 漢方薬にも使用された無名異鉱はここから採掘されていたと案内して下さる根本氏。(但し、無名異鉱はやきものとして使用されたものではないということです)現在は閉鎖されています。
(写真左下)
「石積アーチ橋」は明治期に建造され、現存する橋が少ないことから、当時の技術を知る貴重な遺産として「登録有形文化財」にも登録されています。
 山から掘られた鉱石はベルトコンベア(写真上中央)で建物(写真右)へ運び、下へ落としトロッコで港へ、さらに船で瀬戸内海の三菱工場へ運ばれ、選鉱製錬されました。
金山の第3駐車場に隣接した茶屋

茶屋から「無宿人の墓」へと続く道があります 茶屋から金山を一望






抗道に隣接する土産物店




店内では無名異焼を代表する窯元の作品が展示販売されています




金製品コーナー 店内には様々なお土産品が並びます
DATA
住所 新潟県佐渡市下相川1305 
TEL 0259-74-2389
OPEN 8:00〜17:30 ※11〜3月/8:30〜17:00
休業日 無休
料金 大人各コース800円、中小生各コース400円
※共通券/大人1,200、中小生600円
アクセス 両津港から新潟交通佐渡バス本線で1時間、「佐渡会館前」下車、徒歩15分
URL http://www.sado-kinzan.com/

※掲載情報は変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください


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