インターネット版 No.93 全4ページ 1 | 2 | 3| 4

1 ・<repo> たじみ茶碗まつり 
2 ・<repo> 小鹿田焼を訪ねる旅 T ・・・ 日田温泉
3 ・<repo> 小鹿田焼を訪ねる旅 U ・・・ 小鹿田焼に学ぶ
4 ・<repo> 小鹿田焼を訪ねる旅 V ・・・ 小鹿田焼はこうして生まれる


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 毎年10万人以上の人が訪れる多治見・秋の陶器まつり「たじみ茶碗まつり」が2日間に渡って開催されました。JR多治見駅から無料シャトルバスで会場へ、のどかな風景を眺めながら会場となる「多治見美濃焼卸センター」へは約15分。
 織部に志野、黄瀬戸といったファンにはたまらない人気陶器が勢ぞろいする美濃焼産地の陶器まつりとあって、快晴の空のもと、メイン通りはオープンして間もなく陶芸ファンで溢れる大盛況。お気に入りのやきものを求めて出発です。


JR多治見駅⇔たじみ茶碗まつり会場(多治見美濃焼卸センター)は20〜30分間隔で無料シャトルバスを運行。

会場内には大駐車場を完備。車を利用する方も安心です。






 多治見市のマスコットキャラクター「うながっぱ」も参加して賑わう会場内には各店舗趣向を凝らしたセール品が並んでいました。
 屋外販売の他、倉庫を開放して蔵出し市を行うお店も。陶器だけでなく洋食器やガラス製品、カトラリーに雑貨も並び、暮らしの必需品が一通り揃ってしまう豊富な品揃えです。

上品な志野の器は小皿430円〜、ラッピングされたぐい呑みは400円均一



 陶器まつりのプロもしくは通(ツウ)と呼ばれる方々の必須アイテムが「カート」です。思わぬ掘り出し物の連続で大量購入することになってもカートがあれば大丈夫。さらに滑り止め付きの軍手に、両手をふさがないバッグも必需品。買う前から手がふさがっていたのでは話にならないですから、プロはリュック使用が当たり前です。
そして陶器まつりで最も重要なのが「価格交渉」。言い値で買うなんて陶器まつりにあらず! 
ここがプロの腕の見せ所です。








 やはり目をひかれるのは緑鮮やかな織部の器。どの棚を見ても、織部、織部、織部! という具合に各店舗こぞって多種多様な織部を並べていました。
大胆な構図が特徴の織部はファンの間でも好みが分かれそうですが、これだけ種類があればお気に入りの一品が見つけられますね。


 大量に並ぶ陶器の中に突如として有名窯元作品が紛れ込んで入るのも陶器まつりならでは。普段は「ちょっと敷居が高くて…」とか「場所が遠くて…」という窯元の作品はここでチェック。名窯の作品もお手頃価格で手に入れられるチャンスです。まずは手にとってじ〜っくりと吟味しましょう。
幸兵衛窯


    
小春花窯 隆月窯



金正陶器 KIDS LAND
子供用食器の専門コーナー。子供用といってもサイズが小さいというだけで、繊細でエレガントな大人顔負けのデザイン。購入後は自分で梱包、親子で楽しそうに買ったばかりの器を包んでいました。


織部本店
会場内で最も規模が大きいのが織部本店です。2階建ての店内には陶器のほかにも様々なキッチングッズや雑貨類が所狭しと並び一通り見るだけでもかなりの時間が必要。




   


 味の暖簾街
 食事ができるコーナーは2ヵ所。会場入り口付近は蕎麦・うどん、名古屋名物きしめんの販売、会場内の「味の暖簾街」では鯛の焼ちくわに五平餅など愛知、岐阜の名物がいっぱい! 地域物産展も開催され、陶器売り場をしのぐ大混雑です。
 高山名物のしょうゆラーメンと牛串もなかなかの人気ぶり。行列に並んでジリジリと順番を待ちました。ちょっと麺は伸びてしまいましたが、外で食べる美味しさもプラスされて満足のお味です。





  

 クラフトマン通り
 大廉売市で賑わうメイン通りの南側は、クラフトマン作家の手作りの作品が並ぶ「クラフトマン通り」です。作家の方と直接会話をするチャンス。お話を楽しみながらの買い物でついつい時間が経ってしまいます。陶器を中心に幅広い作品が並ぶこちらの通りから二人の作家さんをクローズアップ!


石川 哲生 ishikawa tetsuo
鈴木 明 suzuki akira
三重県菰野町に築窯
Loftクリエーターズテーブルに出展
四日市陶磁器総合コンペグランプリ受賞

素朴で優しい手づくりならではの丸みある形が魅力。土のぬくもりが感じ
られる作品はデザインもシンプルで和・洋どちらにも使えるのがうれしい。
毎日の食卓で活躍しそうです。
岐阜県中津川市に築窯(彩明付知窯)
元名古屋文化短期大学非常勤講師
朝日陶芸展織部クラフト展入選、ほか地方公募展入選多数

清流「付知川」をそのままやきものに映し出したという透明感
ある器は中津川の大自然の中で作家活動を行う鈴木さんの
作品。釉の研究を重ねやっとこの色彩に辿りついたそうです。



 初のたじみ茶碗まつり。「お客さんが多くてじっくり見られないかも…」と心配していましたが、賑わいつつも品物を吟味する余裕もある丁度良い混雑で、まずはひと安心。全てのブースをくまなくチェックしましたが、各店舗共通して感じたことが、値の張るものは良くて、格安のものはイマイチということ。「陶器詰め放題500円」というものもありワクワクしながら近づいてみましたが、「う〜ん…」という商品ばかり。せっかくの好企画もこの品揃えではお客さんも集まらず詰め放題コーナーは閑散としていました。
 しかし、そうはいっても全品3割引〜ですので窯元作品など、普段は高値で販売されている商品はかなりお得。さらに勇気を出して価格交渉すれば必ず割引きしてくれるので、欲しいものを納得の価格で手に入れた瞬間は思わず笑顔に。全体的にのんびりとした雰囲気の中、ぷらりぷらりと陶器を見たり、屋台を楽しんだりと陶器まつりを満喫することができました。 (KANA)





   


蔵珍窯(ぞうほうがま)

Sweet Home's

陶林春窯
重厚な門構え、寺院? と勘違いしてしまいそうな佇まいですが、それもそのはず、敷地内には「太平神社」もある小泉蔵珍氏の窯です。
加藤唐九郎との出会いによって完成したという鮮やかな赤絵具がきいた器は見事。
蔵珍窯から徒歩3分、ステーショナリーやプレゼントにもぴったりの雑貨も販売するカフェです。
コーヒー400円
チャイ430円
美濃で活動する若手作家の展覧会を開催するギャラリー「陶林春窯」。和室に掘りごたつなど民家風のくつろげる空間が広がっています。コーヒー、ハーブティーを頂けるカフェも併設されています。
open/10:00〜17:00
address/多治見市太平町6-87
tel/0572-25-6255
open/11:30〜17:00
address/多治見市太平町6-61-3
open/10:00〜18:00
address/多治見市白山町3-89-1
tel/0572-23-2293






村瀬商店
たじみあられ
サクサク、香ばしい軽食感。醤油味の他、エビ、生姜も好評。
1袋231円〜
open/11:00〜19:00
address/多治見市宝町4-135
tel/0572-22-1520


シェ・シバタ
名古屋市にも出店する人気ケーキ店、「シェ・シバタ」の本店です。フランスの伝統的お菓子を基本に、シバタオリジナルのスイーツを販売。遠方からもお客さんが来るほどの有名店です。本店限定の新作も多数。カフェスペースもあります。

open/10:00〜20:00(2009年11月末リニューアルオープン)
address/多治見市太平町5-10-3
tel/0572-24-3030




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