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 やきもの散歩 ・・・ 『信楽』


 散策を終えたら 「陶芸の森」 にも、ぜひ寄ってみましょう。 取材当日は、「信楽産業展示館」 で 「朝日陶芸展」 を開催中でした。 現代の最先端の、野心的な作品を見ることができました。 また 「陶芸館」 では特別展や常設で、内外の優れた現代陶芸作品を見ることができます。
 古信楽の誇りを保ちつつ、しかし現代を受容し、発展・拡散し続ける信楽。 まさに、伝統と現代がクロスオーバーする陶の街が信楽なのです。  ■

◆ 滋賀県立陶芸の森 陶芸館 
滋賀県甲賀市信楽町勅旨 2188-7
TEL:0748-83-0909
やきものを統一テーマとした創造・研修・展示の機能を持つ各施設が、40ヘクタールという広大な公園内に点在しています。 「陶芸の森」 とはそれらの総称です。
なかでもここ 「陶芸館」 ではやきもの専門の展覧会が企画・開催され、これまでも内外の陶芸・美術ファンから注目を浴びる好企画展が、数多く開催されてきました。 それに良質な陶芸作品の収集にも力を入れていますから、館蔵品展なども見逃せません。
陶都・信楽のランドマークにもなっている中核施設「陶芸の森」。
 
特別企画では内外問わず様々な作家たちの優れた作品が見られます。
現在は「やきもの動物パラダイス」展が開催中(2009年4月12日まで)。
    

◆ 滋賀県立陶芸の森 信楽産業展示館
滋賀県甲賀市信楽町勅旨 2188-7
TEL:0748-83-0909
「陶芸の森」の施設のひとつで、陶業地・信楽の生み出す、主に産業品としてのやきものが一堂に紹介・展示されています。 テーブルウェアはもちろん、花器、ガーデンファニチャー、建築用陶器など、幅広い展示品がここでは見られます。 また様々なイベントや展示発表などの会場としても利用されていて、取材当日は「朝日陶芸展」の会場になっていました。
通年開催される「信楽焼産業総合展」を見ると
信楽のパワーが伝わってきます。



 第46回朝日陶芸展

現代陶芸の様相を知る公募展

 朝日陶芸展は、「現代陶芸のいま」を映す公募展です。 本展で46回展を数え、日本の陶芸の半世紀を見守りながら、その枠組みを示し続けてきました。 今回はベテランから学生まで469点の応募があり、関心の高さがうかがえます。
 日本の現代陶芸の様相を知る意味でも、ぜひ見ておきたい陶芸展のひとつです。
グランプリ森克徳  「銀の連想」
奨励賞大江志織 「牛」
秀作賞新谷麻木
「ザンビアの風に吹かれて」
秀作賞石山哲也 「ブルー・パンドラ」
作者は信楽在住作家。

 
  
高い技術と現代感覚が求められる朝日陶芸展は、これまで主に陶の立体造形を志向する多くの作家たちが、
ここを足掛かりにして巣立っていきました。





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