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(30)  コーヒーカップ&ソーサー
カプチーノといえば、近ごろはインスタントでも 楽しめるようになりました。少し昔なら喫茶店のメニューにも、特別なグルメ・コーヒーといった風情でのっていたのに・・・。コーヒー党には、いい時代になりました。 

クリーム色のザックリした土味と、胴回りにアクセントを効かしたこげ茶の帯。 橋本隆さん作のシックなカップには、 ふわっとしたミルクの泡がとてもよく似合います。 思わずカプチーノが飲みたくなりますね。
 こんなイタリア式のカプチーノやラテ、エスプレッソが身近になったのは、アメリカ生まれのコーヒーショップ・チェーン、スターバックスが日本中に増殖したおかげのようです。 でも、ちょっと不思議。 なぜってアメリカでは、私たち日本人もかつて大好きだった、薄い「アメリカン」を飲んでいるというのが常識だったはず・・・・。
 そう思って調べてみました。 実は、この会社が焙煎業だった創業の頃、営業部長がミラノに旅行し、小さなエスプレッソ・バーでカプチーノを入れるバリスタの名人芸に感激。 それが、アメリカにエスプレッソを広めるきっかけになった

作品:橋本 隆
    コーヒーカップ 高7.0 径11.5cm
    ソーサー 径13.5cm              
のだとか。 今では、カリフォルニアのマクドナルドでもエスプレッソが飲めるほど、ヨーロッパ風コーヒーが席巻しているそうです。
 となれば、なんだかなつかしい「アメリカン!」の響き。 このアメリカン・コーヒーが薄いわけは、また、次の機会に。



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