群青、水色、緑・・・・と複雑にきらめく釉だまり。 まるで宝石か深山の湖のように吸い込まれそうな美しさは、ビードロ織部釉(ビードロ釉と織部釉を7:3の割合で混合)によるものです。
それとは対照的に外側はシックな黒釉を使って掛け分けてあり、見込みの神秘的な色合いが一層際立って見えます。
施釉は、まず口元に紅柄を塗り、内側全体にビードロ織部釉をたっぷり浸し掛けます。 次に器を逆さにして伏せ、外側に燻し黒釉を3、4回吹き掛けます。
特に大切なのは、次の3点です。
@ビ釉はたっぷり掛ける――もし吹き掛けるなら、外側の黒釉の3〜4倍は掛けるつもりで。
Aビ釉は掛ける直前に必ず撹拌する――緑を発色させる銅は比重が重いため沈殿している。
B口元の黒釉が内側にたれないように注意。 |
作品:津上喜久恵
高6.0 径12.0cm |
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いずれも、この作品に見事に表現されたビードロ織部釉の魅力を堪能する欠かせないポイントです。 さぁ、レッツ・トライ! |
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