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(25)  木の葉皿&急須
使い易そうな今回の急須と小皿を見ていたら、緑茶もいいな、と思えてきました。そういえば世間では、緑茶成分「カテキン」が、大ブーム。これって、ところで、どう健康にいいの? 

 春だから、というのではありませんが、うぐいす餅を置いてみたらピッタリ決まった木の葉皿。 青銅釉の緑が効果的な野月美公子さんの佳品です。
 一方、中野敏子さんの急須は、全体に上手くバランスがとれて、巧さを感じさせる作。 クルッと丸い蓋のつまみも光ってます。 こんな急須とお茶請けがあったら、緑茶をせっせと飲んで、近頃ブームの「カテキン」を体いっぱい取り込めそう!・・・・と思ったものの、カテキンはどう健康にいいのでしょうか?
 緑茶に含まれる渋味の成分がカテキンで、抗菌に抜群の効能を発揮します。 成人病や風邪などの予防、おまけにダイエット効果も期待できるとか。 また覚醒作用があり、頭をすっきりさせてくれます。


作品:野月美公子 木の葉皿  径12.0×9.5cm
    中野敏子 急須  高6.0 径14.5cm

お菓子:うぐいす餅 (渋谷・明月堂)
 さて、いいこと尽くめのこのカテキン、嬉しいのは高級茶より番茶に豊富なこと。 また、美味しいお茶のいれ方は低温でじっくりといいますが、カテキンは高温の方がたくさん出るそうです。
 これなら、体も心も健康的に、緑茶が楽しめそうです!  




目にも旨い!男の簡単 Cooking (35)
 3種のオリーブ バスク風
スペインのバルのカウンターにありそうなこのタパス(つまみ)。 簡単で保存もきいて、重宝する1品です。 割山椒に盛ったら、冷酒でもウケそう。 



作品:森 美也子 高9.5 径10.5cm
◆材料(4人分)
黒オリーブやグリーンオリーブの塩水漬け:300g、
オリーブオイル(※できたらエクストラヴァージンを):適量、
にんにく:1〜2片、 赤唐辛子:1本、 
オレンジの皮:小さじ2〜3、 ドライオレガノ:小さじ1/4

◆作り方
@ オリーブは、塩味が強ければ湯をかけて塩抜きしておく。
A にんにくは薄切り、赤唐辛子は種を取り、オレンジは粗みじんに切る。
B @とAを合わせオイルを浸るほどにかけたら、冷蔵庫に入れて保存する。
C 2日目位からが美味。 オリーブオイル+にんにく+赤唐辛子がバスク流。
 



色選びのセンスが問われる、釉薬の「掛け分け」。今回の作品の、赤と黒の対比の美しさは、丁寧な仕事ぶりの成果でもあります。
 
41 燻し黒釉+鮮紅天目釉

 色といい形といい、使い心地が良さそうな今回の小鉢は、掛け分けの作品です。 食卓への出番も、ついつい増えそうですね。
 釉掛けは、燻し黒釉と鮮紅天目釉を双方とも浸し掛けにしました。 順番はどちらが先でもOK。 これらは相互の影響を受けにくい釉ですし、重ね掛けによって第三の色を作るわけでもないからです。 でも、あまり重なりが多いと、重量感があってすっきりとしません。
 だからといって、重なりをギリギリにしようとするばかりに、隙間ができてしまうのもよくありません・・・・。 そこでつなぎ目を水平に浸して、重なり具合をよく見極めるのが大切なポイントです。

作品:深澤暁美 高4.5 径10.5×9.0cm
 単味でも味わいのある燻し黒に対し、しっくりとした赤の鮮紅天目がピリリと効いて見えます。
 あとは、センスと個性あるのみ! ほら、口元のラフな仕上げに注目してください。 この器のデザインに赤と黒の配色、対比の妙が見事な美しさです。



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