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SCOOP
■陶芸指導者の資質を学ぶ専門校
  18年の実績誇る「陶芸指導プロ養成塾」 
 趣味で陶芸を楽しむ方には、実に様々な作る目的があります。 ところがそれら多様なニーズは、通り一遍の知識や偏った技術では、フォローできませんでした。
 そこで18年前、趣味の陶芸を志す人々の、千差万別な目標と個性に柔軟に対応でき、しかも自己表現としての陶芸を支えるプロの指導者を育成する目的で、日本で初の「陶芸指導プロ養成塾」が開校しました。
 岡本立世塾長が自ら教壇に立ち、技術ポイントを鋭く的確に説くことによって、レベルの高い技術内容でも、短期間のうちに完全に修得できます。
 その授業内容はといえば、1学年の講義では、陶磁器学全般、作陶必須、2年で茶陶、窯・窯詰・窯焚を、3年で、基礎美術、文様、釉薬、指導必須・心得など。 また作陶実技としては1年で手びねり、紐、タタラ、型作り。 3年ではロクロの基礎・応用と窯詰、3学年になると装飾、釉掛け、絵付、指導実習など、指導者として自立できるための専門知識と技術が、3年間で徹底的に学べます。 そのため、これら高い能力を修得した卒業生が世に輩出し、実際の指導現場で大活躍しています。
 少人数制を貫く同校への入学は狭き門ですが、現在、3年に一度の募集期間中です。 プロ指導者、また師範技能の修得を目指そうという意志のある方には、絶好の応募チャンス到来です! 
   
いずれもインストラクター養成科2年の授業風景。電動ロクロ成形の実技に入る前にまず、要点が論理的に講義されました。
     

 
   
講義により、手の位置や力の入れ方、動きが正確・的確に教えられているので、実技では全員がみるみる上達していきました。
     

 
「陶芸指導プロ養成塾」入学案内
■応募資格/●インストラクター養成科=18歳〜50歳 男女 ※就業目的を有すること
●師範技能取得科=20歳〜75歳 男女 ※就業の有無は問わない
■提出書類/@入学願書 A履歴書(写真貼付)
■選考方法(師範技能専攻科は一次選考のみ)/一次選考=書類 二次選考=面接 筆記試験 実技試験(適正を判断するためのもので、専門知識、技術の能力は問いません)
■願書受付/平成15年10月1日〜同17年4月30日(ただし期間内でも、定員になり次第締切ります)
■開講、および受講期間、クラス/
開講=平成17年9月 3カ年 週一回3時間
クラス=昼間部・火曜日 午後2時〜5時
夜間部・火曜日 午後6時〜9時 定員=各クラス12名(振替、変更は原則認めません)
■自由練習/1カ月=16時間 水〜土曜日 フリータイム制






−−今回は、茶碗を制作する場合の心構えとしてのアドバイスを、是非いただきたいと思います・・・・。

 安藤●ひとことでいえば、当然のことながら、茶碗はお茶を飲むための器だということです。 そのことを、作陶に向かう姿勢の中心に置いて作られることが、なによりも重要なのではないでしょうか。
 茶の湯は、世界的にも稀な生活文化の集大成された、その結晶ですから、そこで使用される道具はすべて、使い勝手がよいことが大前提になります。 いいかえれば、「用の美」になるわけです。 とくに茶碗は見た目の美しさのみの、鑑賞品ではないのです。
 かつて、ある大家の作った茶碗は、使うと色が悪くなるから、実際に茶を点ててはいけない、といわれていました。 しかし、それでは茶碗としての、本来の機能からはずれることになりますからね。

−−そのような「大家の茶碗」にならないためには、どうしたらよいでしょうか?

 安藤●それぞれの窯の本性を充分に把握し、それらの伝世品をより多く拝見し、観察して、学ぶことです。 古くから伝来しているものは、先人達の厳しい「目」、茶の湯の心にかなっているからに他なりません。 ものによっては、何百年も大切に使われていたという事実が、それを裏付けていますよ。

−−はい。 表層ばかりに気を取られるのではなく、その茶碗の持っている深奥に触れることが大切ですね。

 安藤●したがって、茶の湯の道具を作る場合は、茶の心を会得していなければなりません。 とくに、茶碗を作る場合は「用の美」であり、その茶碗で茶を服し、心和む美しさ、心の安らぎが求められます。
 茶の湯とは、一服の茶を喫することに極まるのですから、茶碗の持つ使命は、ここに凝集されます。 つまり、亭主と客との心と心を結びつける、重要な役割を担っているということを、まず第一に考え、真摯に土に向かって下さい。
 自作の茶碗で茶を喫してみて、納得できること。 そのためには、自作の茶碗が普遍的なものでなくてはなりません。
 あだやおろそかで茶碗を作れない、人に与えられないのだと、肝に銘じるべきでしょう。 
(構成・編集部)





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大堀相馬焼 (おおぼりそうま) 

 川沿いにのどかな里山が広がる、福島県双葉郡浪江町。 ここが、300年の歴史をもつ大堀相馬焼のふるさとです。
 相馬と聞けば相馬駒焼との違いが気になるところですが、大堀焼は、相馬藩窯であった相馬駒焼の田代窯に対して、民窯として出発した窯場です。 かつては東北地方でもっとも大きな産地をなしていました。 近年は、伝統的な「走り駒」の絵付や、一世を風びした「青ひび」といわれる貫入青磁も時代に取り残され、町は、少し寂しげでした。
 ところが、数年前から陶芸の里として整備が進み、大堀に活気が戻りつつあります。 その拠点が、2002年にオープンした『陶芸の杜おおぼり』(TEL.0240-35−4917)です。 今回は、この新物産会館にズーム・アップします。
 高瀬川のせせらぎに沿って建つこの施設には、窯元22軒の展示コーナー、登窯、茶室、陶芸教室などが併設。 ショッピング、見学、体験が一カ所で満喫できるのは、旅人に嬉しいかぎりです。 おススメ見学ポイントは、まず「走り駒」が描かれた外壁の陶板。 それに、意外なところで、・・・・トイレの手洗いが大堀焼ですよ。
 窯元散策のための遊歩道も、整備されたとか。 早春の大堀、水音に誘われて、のんびり歩いてみませんか。


3万人を集める「大せとまつり」は5月の連休に開催。
写真協力:浪江町産業振興課


「走り駒」が雄壮な、陶芸の杜外壁の陶板。




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