最近、日本発のアロマテラピー「茶香炉」が人気の兆し。 香炉の蓋(皿)の部分に煎茶を置いて、下からロウソクの火であぶるのです。 3分ほどでほのかな甘い匂いが立ち始め、2時間くらい、よい香りが持続します。
これは、いってみれば焙じ茶そのもの。 そういえば、お茶屋さんの前で香ばしい香りに遭遇すると、ホッと心が和んだりします。 あれって日本人のDNAでしょうか・・・。 そもそも、お茶には沈静効果や、ヒーリング効果があるそうです。 ちなみに、イタリアの有名ブランドの香水や化粧品には、グリーンティーの香りの効果をそのまま生かした製品があるとか。 ストレス気味の現代の日本人が、茶香炉の懐かしい香りに惹かれるのも、自然なことなのですね。
写真の茶香炉は、石井静子さんの秀作。 緋襷釉の上に黄伊羅保釉を重ね、さらに濃い部分はトルコ青結晶釉を吹き重ねたという深い色合いと、存在感のある形がピッタリです。
茶香炉のお茶っ葉は、焙じ茶として、もちろん楽しめますよ! |
作品:石井静子
高13.0 径10.0×9.0cm |