|
渡部 正博 |
Masahiro Watanabe |
1954年5月生まれ |
〒969-6115 福島県大沼郡会津本郷町新町253-1
TEL. 0242-56-2851 |
|
|
|
「染付山水紋水指」
100,000円 |
「赤地金襴手華竜紋酒呑」
15,000円
|
「窯変椿花生」50,000円 |
|
「粉引汲出し」
1,500円 |
|
|
Profile |
1954年 |
福島県に生まれる。父は鳳山窯4代目・渡部豊。 |
|
東洋大学卒業後、京都にて修行。 |
|
京都府立陶工高等技術専門校、京都市工業試験場を経て、滝口和男氏、藤平陶芸などで陶技を学ぶ。 |
|
その後帰郷。 |
86年 |
独立 |
●主な作品のテーマ |
炭化焼成ののち彩色を施した窯変赤彩花紋器。また、会津本郷の伝統である染付の継承をテーマとしている。 |
●主な制作技法 |
ロクロ成形、下絵付、上絵付、粉引など。 |
●胎土の種類 |
会津本郷産の大久保土、京都の磁土、もぐさ土、信楽荒土 |
●主に使用する窯の種類 |
ガス窯、電気窯 |
●師 |
父・4代目渡部豊 |
●所属団体 |
会津工芸新生会 |
●工房見学 |
可(JR只見線会津本郷駅下車) |
Message |
会津本郷の伝統・白磁染付を継承し、さらに独自の窯変、粉引などの技法による、日常使える「用に適した陶磁器」を作っていきたい。 |
|
陶と磁の次代を見晴るかす
|
会津のやきものといえば、すぐに、質実剛健な土ものの雑器が思い浮かぶかも知れません。 ところが江戸時代後期に、かねてから会津藩の念願だった真っ白い肌の磁器製法が肥前・有田から伝わり、焼成に成功しました。 以来、会津には磁器の伝統が200年の間、現在まで脈々と生き続けています。 なかでも鳳山窯は、創窯から当代に至るまで、一貫して染付磁器を焼いてきたことで、よく知られています。
鳳山窯の5代目当主となる渡部正博氏も、山水、あるいは花鳥の意匠による青華絵付を得意としています。 白い磁器に、アクセントとなる幾何学的なパターン模様を配しながら、中央に山紫水明の風景が活写された作品を見ていると、意識の底に沈んだ記憶と感覚が刺激されます。
新古典的で、秀逸な染付作品といえます。 またそれだけにとどまらず、個性的な炭化焼成を施した一連の作や、粉引などの土ものにも長じています。
陶郷・会津本郷にあって、陶と磁というふたつの素材の次代の姿を見晴るかすのが渡部正博氏の仕事なのです。 |
|
■作品扱いギャラリー |
◎会津本郷陶磁器会館/TEL.0242-56-3007 |
福島県大沼郡会津本郷町川原町1823-1 |
|
Rの目 |
染付や金襴手は日本のやきものの一角を担う大切な技法であるが、豊富な経験が基となる職人技術を身に付けた陶芸家は少なくなる一方である。是非この技法を現代にマッチした造形にも取り入れていかれることを願いたい。 |
|
|