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「自宅陶芸」の魅力 

 明るく光が射し込む静かな部屋で、ひとり無心にロクロを廻す・・・。 そんなドラマの一場面がテレビに流れるのは、日常的な光景にさえなっています。
 ではなぜ、陶芸はこれほどまで広く普及したのかといえば、陶芸教室の貢献はいうまでもありません。 しかし近年、衆目を集めるのが「自宅陶芸」です。
山田日等さんはこの工房で、将来、同好の士とともに土捻りができれば、と考えています。
 
妙宣寺の縁起書
 それは窯などの設備にコストもかからず、しかも、省スペースでの作陶が可能になったからです。 また、的確な指導や材料の入手が困難では、という不安も解消され、身近になったからです。 初心者から本格的なベテランまで、思いの丈熱中する人々が急増中です。 
 ところで、「自宅陶芸」の魅力とは、なんなのでしょうか?

「歳をとってから習い事にでると、習得の速度や出来映えなど、周りの人とつい比較してしまい勝ちなんです。 それが結局、劣等感を持つことになってしまい、かえってストレスを感じてしまいます。 ですから、自宅で、マイペースで、思いのままにできるのがいいんですよ」
(向山ユミ子さん/香川県)。
左 京都の象徴、鴨川の流れ。
上 中村春美さんは自作の皿にお菓子を盛って、お客様をおもてなしします。
 また時間的に多忙でも、自由に、何度でも反復練習ができ、基礎が正しくマスターできるという意見も、多々あります。

「以前、友人から誘われて、見よう見真似で習いに行ったことがあります。 でも、いつも基本がおざなりになって、不満でした。 それでもう一度改めて、陶芸を基礎からきちんと学びたいと思って、通信講座を受講中です」
(中村春美さん/京都府)

 そんな不満解消のためには、自宅で独習するのが、もっとも好都合でした。 しかしその場合、的確な技術指導を受けなければ、もちろん上達は望めません。

「陶芸通信講座ネットワークのテキストは、とても丁寧ですよ。 もともと私は器用な方ではないのですが、それでもテキスト通りに作れば、ちゃんと作品ができましたから(笑)。 ええ、やはり確かな達成感がありますね」
(塩田喜彦さん/大阪府) 
塩田喜彦さんは、「いつまでも、楽しさが継続するように陶芸をやっていきたい」といいます。
 日本ではじめて、4年前に開講した「陶芸通信講座ネットワーク」では、陶芸教室などに通わなくとも、的確な技術指導と、厳選された道具類や材料などの供給が受けられます。 それによって、受講者個々の技術的なステップアップをはかりながら、陶芸の醍醐味や満足感を、存分に味うために創案されたシステムです。 また幼児から高齢者まで、誰にでも、いつでも、自在に楽しめるように、カリキュラムにも工夫が凝らされています。
「ふくろう」は宮本美知子さんの作品。 世の中が殺伐としているため、「不苦労」の意味も込めて作ります。
 
「陶芸通信講座ネットワークのカリキュラムは、とてもはっきりとしていて、あらかじめ全体が見通せました。 そのうえで技術的なプロセスが読みとれるように考えられていますから、手順を印象づけることができますよ」
(山田日等さん/千葉県)

 基礎から高度な技術まで、自宅にいながらにして修得できるシステムが「陶芸通信講座ネットワーク」では完成しています。 技術を学びながら、自宅のリビングで無心にロクロを廻し、充実の余暇を過ごす・・・。 
 これからの時代、本格的な陶芸に没頭するのなら、「自宅陶芸」が断然おすすめです!! 
向山ユミ子さん作
「鼠志野茶碗」。
向山さんの住む香川県・白鳥町は、歴史と温泉の街。



陶芸  ほっと・めーる

多和田清子さん
(愛知県名古屋市)
「イッチンとか、いろいろな切り方で変化するスライス模様の技法など、ワクワクしながら作陶に取り組めました。 また、はじめての技法でも、わかりやすくテキストに指導されているので、楽しく学ぶことができました。 これらの技法を活かしながら、いろんな作品作りに挑戦したいと思います」
興梠康恵さん
(福岡県京都郡)
「基礎講座を受講し、私なりに、それも半年足らずでこれだけの作品ができあがったことに、感謝しています。 途中、狭心症で入院しましたが、早く陶芸がしたくて・・・。 陶芸はこれからも私の唯一の趣味として、続けていこうと思っています。 早くマイ茶碗を揃えたいと思っています。 また次回の素焼、釉掛け、本焼を楽しみにしています。 これも岡本先生の御指導のおかげによるものと思っています」
寺島福則さん
(青森県青森市)
「装飾・テクニック講座第3篇の『伝統のやきもの』も、早くも6回を終えました。 焼成の都度、今までにない感動の連続で、日本の伝統美にはじめて触れた感じがします。 とくに備前焼の緋襷には縁がないものと思っておりました矢先、自らの手で作品ができあがった感動は、やはり通信講座を受けてよかった…と思い、厚く感謝しております。 続く第4篇もぜひ受講したいものと、今から張り切っています」
青木一浩さん
(長野県長野市)
「基礎講座で、今までやったことのない四方鉢や二枚貼り花器の作り方を丁寧に解説していただき、大変ありがたかったです。 はじめ見た時は、ムリではないかとも思いましたが、順に作業を進めていったら作品が完成し、感謝感激です。 今後も違う講座を受講したくなりました。 岡本先生、ありがとうございます」
村上隆一さん
(千葉県八街市)
「装飾・テクニック講座第2篇では、楽しく多くの作品を作ることができました。 回を重ねるごとに、装飾、テクニックの奥深さや難しさを実感しましたが、作陶の幅は、グンと広がりました。
満足のいく作品と失敗作と・・・。 焼成回数も84回(素焼27回、本焼57回)になりますが、窯を開ける瞬間は、毎回、なんともいえない期待と不安が交錯し、緊張します」
野島健嗣さん
(愛知県知多市)
「振り返ってみて1番難しかったのは、装飾を加えるときの素地土の乾燥具合の調整でした。 ほぼ1年かかったわけですが、それぞれの季節で乾燥の速さが異なり、だいたい休日に作陶しているため、乾きの程度を調整するのに苦労しました。 これも数をこなしていくのが重要なことと、感じいっています。
2番目には、装飾を強調する釉薬の選択と施釉の仕方でした。 装飾が凸か凹か、素地土の鉄分は多いか少ないかなどで、釉薬の持っている効果に、大きな違いがでることもわかりました。 復習をしながら前に進みたいと、思っております」



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