インターネット版 No.16  全2ページ 1 | 2

1 ・特集 自宅陶芸に熱中! ・・・ 五人五様の取り組みと歓び (1)
2 ・特集 自宅陶芸に熱中! ・・・ 五人五様の取り組みと歓び (2)

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近年、自宅で本格的な陶芸を楽しむ人が急増しています。そこで今号は「自宅陶芸」に熱中する皆さんに、その魅力をうかがいます。
※( )内の数字は作陶歴、通信講座NWで履修した課目
(基=基礎、ロ=電動ロクロ成形、焼=焼成、
装@AB=装飾・テクニック1篇、2篇、3篇)をそれぞれ表します。 




塩田喜彦さん
Yoshihiko Shiota
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大阪府八尾市
(6年、基・ロ・焼・装@AB) 
「以前、陶芸教室にほんの少し行ったことがありますが、時間的に多忙でムリでした。 この通信講座は、とにかくテキストが丁寧です。 しかも反復してやっていると、テキストに書いてある深い部分が、スーッと分かる瞬間があるんです。 そうして理解できたとき、上達したんだと実感できます。 いつも土をいじっている間は、頭の中は真っ白です(笑)。 僕としては、ストレスがなくなりますね」  
塩田さんは、八尾市で動物病院を開業。 この街は信貴縁起絵巻でも知られる信貴・生駒の山裾にあり、神戸湊川の合戦で楠正成が道を急いだ高野街道が通っています。
 
乾燥中の作品。 病院の2階をアトリエに使っています。
「花器を作ると、家内が花を生けます。 それなりに気はつかってくれます(笑)」






宮本美知子さん
Michiko Miyamoto
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北海道広尾郡大樹町
(3年、基・焼) 
「ひとり静かに、文化的な趣味を持ちたいと思っていて、陶芸に行き着きました。 現在はフルタイムで仕事をしていますから、作陶時間は日曜の夜だけ。 でも、これまで携わってきたボランティア活動の一環で、地域の子供たちにも陶芸を教えられるくらいに、通信講座でじっくりと勉強しようと思っています」 
北海道・大樹町は、日高山脈の東麓にあります。
この地方に多いという柏の木の奥が、宮本さん宅。


宮本さん作の「ふくろう」の置物。
毎年、町の中学の卒業生に、記念品としてプレゼントしています。
「身の回りの環境、自然や文化、風土を表現したような作品が作りたい」といいます。
ずらりと並んだ作品。 年1回、ボランティアの活動費を得るために、公園で器販売のイベントもします。





山田日等さん
Nitto Yamada
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千葉県東金市
(5年、基・ロ・焼・装@AB) 
「決められたものでなく、自分で土や釉を選んで試してみたいと思い、昨年、自宅に工房を建て電気窯も設置しました。 陶芸をやりはじめると、2、3時間がアッという間で、時を短く感じる。 夢中になれるのがいいですね。 体調もよく、リラックスできて、気持ちがいい。 顔中泥だらけにしてやっているのは、本当に楽しいですよ(笑)」 
由緒ある華藏山妙宣寺の仁王門前に立つ山田さんは、この名刹の住職です。
自分自身がそのまま作品に表れる点も、陶芸に興味を抱く要因といいます。
 





中村春美さん
Harumi Nakamura
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京都府八幡市
(7年、基・ロ・焼・装@AB) 
「陶芸をやるのなら、基礎からきちんと学びたいと思って、通信講座を受講しはじめました。 いつもテキストの見本の作品が素晴らしく、目標にしています。 上達のポイントは、数を作るのが一番ではないですか。 潰しては作りを3回ほど繰り返していると、少しずつ上手になったような手応えを感じますね。 夢中になって、楽しんでいます」 




左の「伊賀水指」は苦心の末の秀作。 最初はさや鉢に入れ、1230度で焼成したら灰が熔けきらず、 次に1240度で酸化焼成をしたところ、こうして満足のいく焼き上がりになりました。
清水寺界隈は、京焼のメッカ。
中村さんが時々散歩する産寧坂は京都の散歩道の代表格のひとつ。
お得意は照明器具。友だちにプレゼントすると、とても喜ばれます。





向山ユミ子さん
Yumiko Sakiyama
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香川県大川郡白鳥町
(4年、基・ロ・焼・装@AB)
「自宅で陶芸をやれば、外出の手間もなく、とにかく好きなだけ反復練習できるのがいいです。それにしっかりしたテキストがありますから、手順を忘れても構わない。 通信教育でロクロ挽きをマスターした私を見て、甥がとても驚いていました(笑)。 陶芸は集中できて無心になれるのが魅力ですね。 また、窯出しのドキドキした高揚感もたまりません!」 
母屋の裏に設えたアトリエの前に立つ向山さん。
ここではひたすら陶芸に集中します。
左「織部手鉢」 右「白志野花入」 
こうした作品を見て「友人は陶芸が通信講座でできることに、ビックリしています」

通信講座は時間が自由になって便利だそうです。午前中は家事をこなし、午後の空き時間で作陶します。
基礎が大切と思う向山さんは、テキストを反復して読み、繰り返し作るといいます。



<自宅陶芸に熱中 2ページへ続く>



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