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■ヴューポイント 

●小鹿田焼陶芸館
小鹿田焼の里・皿山の高台にある公営の展示施設です。 江戸時代などの古い小鹿田焼から現代の各窯元の作を展示していて、小鹿田焼の技法を一堂に見ることができます。 またここで注目したいのが、かのバーナード・リーチが滞在し制作したという大皿です。 何気なく展示されていますから、どうかお見逃しなきように。
◎住所/日田市源栄町皿山
◎TEL/0973−22−2036 (日田観光協会)
◎開館時間/AM 8:00 〜 PM 5:00
◎休館日/無休
◎入館料/無料

●共同窯
5軒の窯元が共同で使用する巨大な登窯です。 共同窯の生産形態は各産地にありましたが、小鹿田のようなれっきとした現役は、超貴重。 年に5〜8回焚かれるので、運が良ければ見学も夢ではありません。 集落の中央にあり、散策の目安としても何かと便利です。
◎住所/日田市源栄町皿山
集落の中央にある共同の登窯は、近くの5軒の窯元が使っています。 年に5〜8回ほど焚かれますが、この窯に火が入ると壮観! 焚き口を分担して見守る姿は心打つものがあります。(他の5軒は個人の薪窯を使用しています)
 

●唐臼
小鹿田のシンボルともいえる木製の土作り装置です。 川の水流を利用して餅つきの杵のように原土を粉砕していく様子は、しばし見とれてしまうほどの趣。 水の流れ落ちる音と杵が陶土をつく音が村中にこだまして、皿山の旅情を一層盛り上げています。 各窯元が3〜4基ずつ使っているので、シャッターチャンスも大いにあり!です。
◎住所/日田市源栄町皿山
唐臼による土作りの様子。 餅つきの杵のように土を打ち粉砕していきます。 皿山の土作りは女性たちの仕事。 おばあちゃんやお嫁さんたちが時々来ては、土の様子を見守ります。
水際の唐臼の様子です。 太い角材には大きな窪みが彫ってあります。 そこに水がたまると重みでザッーとこぼれ、シーソーのように動いてもう一方に仕掛けてある土を打って粉砕する仕組みです。

●採土場
小鹿田焼の原料は土、釉薬ともほとんどが自給自足の天然ものです。 集落の周りで採れる原土は適度な可塑性があるのが特徴です。 水簸胎土にした場合、密度も比較的均一で単味で心配なく使えるのが雑器を焼く小鹿田には好都合だとか。 採土場はいくつかありますが、陶芸館のすぐ近くにも。 見晴らしも良く、集落が見渡せます。
◎住所/日田市源栄町皿山

●小鹿田古陶館
日田市街にある小鹿田焼の資料館です。 1階には、江戸〜明治時代の小鹿田焼が展示され、2階は絣(かすり)や古布の展示室になっています。 庶民の素朴で豊かな生活の美に触れることができます。
◎住所/日田市本町
◎TEL/0973−24−4076
◎開館時間/AM 10:00 〜 PM 5:00
◎休館日/毎週水曜日、年末年始
◎入館料/大人350円 中・高生200円 
   

●小野民芸村ことといの里
小鹿田に向かう道筋にある体験型レジャー施設です。 「こととい(言問い)」は、人と自然がもっと語り合おうという意味で、日田出身のジャーナリスト・筑紫哲也氏が名誉村長をつとめます。 広い敷地内には、小野川の水流を利用した河川プールや木登り広場、遊歩道のほかに、筑紫氏の寄贈による筑紫文庫や、フリーズドライフラワー・クレイアート・竹細工が学べるクラフト工房があります。 食事のできる「おでら庵−かわせみ」も併設。
◎住所/日田市源栄町 4830−3
◎TEL/0973−29−2005
◎営業時間/AM 9:00 〜 PM 5:00
◎休業日/年末年始
◎料金/入場無料 

●日田・玖珠地域産業振興センター 
日田・玖珠(くす)地域を代表する伝統工芸品や名産品などを展示・販売しています。 小鹿田焼はもちろん、日田下駄、日田杉や竹を使ったインテリア小物など、一堂に見て買えるのがここのメリット。 予約すれば下駄の絵付け体験もできます。
◎TEL/0973−22−3115
◎営業時間/AM 9:00 〜 PM 6:00
◎休業日/年末年始 

●ステンドグラス覚
日本におけるステンドグラス・ギャラリーの第1号が、ここ日田にあります。 草野覚子が教え子カジワラ・邦に提供したもので、雰囲気のある日本家屋に、ヨーロッパ現代作家の作品が展示されています。
◎住所/日田市豆田町
◎TEL/0973−22−2010
◎開館時間/AM 9:30 〜 PM 5:00
◎休館日/毎週木曜日
◎入場料/大人350円 中・高生150円

●宇治山哲平美術館
宇治山哲平は日田市豆田町出身の抽象画家で、サントリーホールの壁画制作などで知られています。 酒蔵を改造したこの美術館は、宇治山の死後、市民の募金により完成したもの。 市民の寄贈作品や寄託作品が展示され、ミュージアム・コンサートなども開かれます。
◎住所/日田市豆田町
◎TEL/0973−22−6300
◎開館時間/AM 9:00 〜 PM 5:00
◎休館日/毎週火曜日
◎入館料/大人350円 小・中・高生200円

●日田温泉
小京都・日田の名所で、三隈川河畔に開けた風情ある温泉街です。 三隈川名物の屋形船を温泉につかりながら眺めるのは、最高にロマンチック。 小鹿田見学とも合わせて、鵜飼い(うかい)の行われる5〜10月に宿を取るもの風流です。
◎問い合わせ先/日田温泉旅館組合
◎TEL./0973−22−2062

●日田の鵜飼いと屋形船
400年の伝統を誇る日田の鵜飼いは、三隈川の初夏の風物詩。 毎年5月20日〜10月末日まで行われます。 鵜を自在にあやつる鵜匠たちの幻想的な風景は、屋形船から見学すれば格別な趣があります。 屋形船の予約は、日田温泉の各旅館で受け付けています。
◎問い合わせ先/日田観光協会
◎TEL./0973−22−2036

●廣瀬資料館
幕末の儒学者・廣瀬淡窓の生家の一部を資料館として公開しています。 江戸幕府の天領時代、日田の豪商として栄えた廣瀬家に伝わる淡窓ゆかりの書画や、生活用具、代々伝わるひな人形などが展示されています。
◎住所/日田市豆田町
◎TEL/0973−22−6171
◎開館時間/AM 9:00 〜 PM 5:00
◎休館日/無休
◎入館料/大人350円 小・中・高生250円

●咸宜園(かんぎえん)
儒学者・廣瀬淡窓が1817年に開いた私塾で、国の史跡に指定されています。 身分に関係なく広く庶民に開放したことで全国的に知られ、一時は門人が3000人に達したといわれます。 大村益次郎、高野長英など、多くの著名人を輩出しました。
◎住所/日田市豆田町
◎TEL/0973−22−0268
◎開館時間/AM 10:00 〜 PM 4:00
◎休館日/毎週月曜日、年末年始
◎入館料/無料 

●天領日田資料館
江戸幕府の直轄地=天領として栄えた日田。 江戸や上方、長崎などとの交流を通して花開いた日田の町人文化をテーマにした資料館です。 多数の書画や古文書が、往時の栄華をしのばせます。
◎住所/日田市豆田町
◎TEL/0973−24−6517
◎開館時間/AM 9:00 〜 PM 5:00
◎休館日/毎週水曜日、年末年始
◎入館料/大人310円 小・中・高生210円 

●市山亭(しざんてい)懐古館
日田随一といわれた料亭跡で、歴代当主が収集した陶磁器、漆器、書画などのコレクションは必見です。 森鴎外や廣瀬淡窓など、多くの文人・要人に愛されたことで知られています。
◎住所/日田市豆田町
◎TEL/0973−22−5467
◎開館時間/AM 10:00 〜 PM 4:00
◎休館日/毎週木曜日、年末年始
◎入館料/大人350円 中・高生250円 

●草野本家
300年の歴史を持つ大分県最古の商家で、県の有形文化財に指定されています。 主屋は18世紀後期の建物。 ひな祭り、端午の節句、祇園祭、天領祭りの期間、年4回だけ公開されます。 とくに、春に展示される江戸〜明治期の178体のひな人形が見どころです。 ひな祭りにひな人形を公開するのは、ほかに大蔵家、合原家、後藤家などがあります。
◎住所/日田市豆田町
◎TEL/0973−22−2010
◎開館時間/AM 10:00 〜 PM 4:00
◎休館日/年4回のみ公開
◎入館料/大人550円 中・高生250円
(※なお、休館日、開館時間、料金などは予告なく変更される場合がありますので、お出かけの前にご確認下さい) 



■情報BOX 

●小鹿田焼民陶祭
年に1度、秋に行われる恒例の陶器市です。 10軒の窯元が9〜10月に窯出しした器を庭先に並べ、即売します。 すべてが手仕事の小鹿田焼は量産ができないため、並ぶ器の数はさほど多くありません。 けれど、ふだんは窯出しと同時に製品がはけてしまう窯も多いのですから、この陶器市は一見の価値ありです。 もともと安価な小鹿田焼が、おおよそ2割引き。 キズ物も出ますから、掘り出し物を見つけるチャンスもありそうです。 そしてもう一つの楽しみは、桃源郷・皿山の雰囲気を同時に味わえること。 この機にぜひ訪問を!
◎期間/10月ごろ
◎会場/日田市源栄町皿山の各窯元
◎問い合わせ先/日田市観光課
◎TEL/0973−23−3111

●山乃そば茶屋
小鹿田皿山唯一の食事処にして、村の社交場です。 名物・だんご汁や地鶏そばは、もちろん使い込まれて美しい小鹿田焼で登場。 お土産品も買えて、ユズ胡椒などがおすすめです。 ここには村の人たちも何かと顔を出すので、交流が生まれるかも・・・。 主人や女将の人柄に身も心もあったまる峠の茶屋、民宿や小鹿田焼即売所も兼ねています。
◎住所/日田市源栄町皿山
◎TEL/0973−29−2228 

●体験施設 馬返(まがえし)工房・秦工房
ことといの里にある体験教室です。 金・土曜日の午後は馬返工房で自然をテーマにしたクレイアート教室、日曜日の午後は秦工房で竹細工教室が開かれます。 小鹿田を訪ねて手作り品に刺激を受けたら、帰りにここで土や竹に触れてみる。 これも楽しい企画です。
◎住所/日田市源栄町 4830−3 (ことといの里内)

●ビアフォレストサッポロ サッポロビール新九州工場
平成12年3月にオープンしたサッポロビールの工場です。 広い施設内には、ビール作りを見学できる「ウエルカムホール」や、できたてビールが楽しめる「森のビール園」などがあります。 やきもの巡りの締めくくりに、ビールで乾杯! はいかがでしょう。
◎住所/日田市大字高瀬 6979
◎TEL/0973−25−1100 (予約・問い合わせ)
◎工場見学時間/AM 9:00 〜 PM 4:00 (所要時間:約1時間) 
(※なお、休館日、開館時間、料金などは予告なく変更される場合がありますので、お出かけの前にご確認下さい) 



■アクセス 

◎電車/JR博多駅から鹿児島本線経由(特急)で日田駅まで1時間10分。
      日田バスセンターから皿山行きのバスで約40分。 終点下車。
 
◎高速バス/福岡空港から日田バスセンター行きで1時間15分。
         日田バスセンターからは皿山行きのバスで約40分。 終点下車。
 
◎マイカー/福岡ICから日田ICまでおよそ1時間。 日田ICで降りたら、国道212線を中津方面へ。
        藤山から左折して皿山へ。 日田ICからおよそ20分。


■総合問い合わせ先 

日田市経済部観光課/TEL.0973−22−8210
日田観光協会/TEL.0973−22−2036 
http://www.coara.or.jp/~hitacity/
 
写真協力:日田市経済部観光課



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