インターネット版 No.3 全2ページ 1 | 2

1 ・自宅でできる陶芸の魅力と満足感
・BOOK ・・・ 「火の誓い」 河井寛次郎
2 ・こだわり旅手帖 3 ・・・ 会津本郷焼


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陶芸は教室に通わなければムリ、
と思われがちです。
ところが自宅のリビングでも、
こうして楽しめる!! 
●家族全員での器作り
作陶には年齢差がなく、家族全員、誰でも一緒に楽しめます。 また、小型高性能電気窯R-101は、リビングの片隅に置き安心して使えるのが嬉しいです。
 「少しロクロに慣れ、徳利くらいなら挽けるようになりました。 その一方で手びねりにものめり込み、厚みが揃ってきて上手くなったと、自己満足しています」
(八尾市/塩田喜彦さん)

「近所の教室に通っていますが、焼成を自分でやろうと思いリビング陶芸をはじめました。 最初は釉の掛け方など、思うようにできずずいぶん苦労しました。 でも窯の蓋を開ける瞬間の、何ともいえない気持ちは最高です。 陶芸の奥深さを思い知らされています」
(川崎市/小原みち子さん)
 ここ2、3年、このように自宅のリビングなどで陶芸をはじめ、楽しむ人々が、全国的に増えてきています。 個人差はあるにしても、確かな達成感や満足感とともに、趣味としてのやきもの作りを満喫している様子と感動が、いずれもはっきりと伝わってくるエピソードです。
 幼児からシルバー世代まで、老若男女にかかわりなく、家族全員で、分け隔てなく誰にでも楽しめるのが陶芸の最大の魅力でしょう。 土は可塑性に富み、思いのままの自在な形にすることが比較的容易です。 しかも土が手に触れた瞬間、作り手と素材(土)は渾然一体となることができ、制作に集中・没頭しやすいという特質もあるのです。
 また現代では、道具や機材もハイテク化が進んでコンパクトになり、自宅のリビングやダイニングに、ほんのわずかなスペースさえあれば、すぐに今日からでも、一家全員で器作りがはじめられるのです。 自宅でできる環境は、すでに整っています。
●野島健嗣さん(知多市)の作品
◎スライスの課題に応用を加えて、個性的な作品に仕上げました。
●塩田喜彦さん(八尾市)の作品「ロクロ挽きを覚えたため、手びねりでの厚みの調節も上手くいくようになり、手びねりがとても面白い。でもあまり熱中して、ロクロを忘れそうです」


●村上隆一さん(八街市)の作品「装飾・テクニック講座では、回を重ねるごとに、奥深さや難しさを実感しましたが、作陶の幅は広がりました。 焼成回数も84回を数え、窯を開ける瞬間は、毎回、何ともいえない期待と不安が交錯します」
  
●清野恒浩さん(千葉市)の作品
◎唐津の小皿です。
ふんわりとした優しい焼き上がりになりました。

憧れの強い本格的な織部も、岡本先生の的確な指導があれば、自宅で作れるようになります。
●向山ユミ子さん(香川県大川郡)の作品
「装飾・テクニック講座では、憧れの備前、伊賀、織部が作れて夢のよう。 自作を眺めて満足しています。続いて電動ロクロ講座を受講中ですが、回転スピードを体で覚えるよう奮闘中です」



開講3周年を迎えた陶芸通信講座
●日本初の試み
テキストに掲載する写真は、ここぞという指導ポイントを逃さないように、岡本総長自らがシャッターを切るこだわり。 これが、皆様に分かりやすいといっていただける内容に、つながっているのです。
 とはいっても、いざ自宅で陶芸をはじめようと思っても、あまりに漠然としていて戸惑うばかりかも知れません。 とくに陶芸が初体験の場合、何から手をつけてよいのやら見当もつかず、不安も募ることでしょう。 もちろん、勝手気ままの自己流でやっていたのではうんと遠回りになり、技術的な上達もほとんど望めません。
やはり教室などに通わず、家庭内で独習する際の陶芸のステップアップには、的確で合理的な技術指導と、使いやすい道具類、それに厳選された土や釉薬などの材料の供給を、コンスタントに受けられる体制をとることが不可欠なのです。
そこで、思い立ったらいつでも、誰にでも、イメージ通りに好きなものが作れる楽しさや、あるいは、皆さんにやきものが焼成できる本当の醍醐味を知っていただこうと願い、3年前に「陶芸通信講座ネットワーク」が、開講しました。 そしてそれは、自宅にいながらにして本格的な陶芸が学べる、日本初の取り組みとなりました。



●こだわりのテキストと教材
 この陶芸通信講座は、基礎講座、焼成講座、電動ロクロ成形講座、装飾・テクニック講座など4つのステージと6つの講座に分かれていて、初心者はもちろん、作陶経験者や、プロを目指す方にとっても納得できるカリキュラムになっています。
 そして通信講座の生命ともいえる受講テキストの制作には、指導ポイントをより確実なものとするために、同講座の指導総責任者である岡本立世総長自らが写真撮影をおこなうという、こだわりと念の入れようです。 本テキストに掲載されるそれら一つひとつの写真を見ながら反復練習することによって、自然に技術が身につき、スキルアップにつながっていくように周到に考えられているのです。

 「基礎講座から貴通信講座を受講し、陶芸をはじめて2年が経ちました。 最近は自分のレベルはどれくらいアップしたのかなぁ、と時々思います。 たまたま茶碗が焼き上がった日に、インターネットで『抹茶茶碗全国公募コンテスト』を見つけ、出品し運良く入選しました。 会場で、ほかの出品作と一緒に並べられた自作を見た瞬間、他との比較によって自作のダメなところが分かりました。 公募展に出品しなければ気づかないこともあるので、今後も節目に出品し、レベルの把握をするつもりです」
(加須市/前田房夫さん)

土の持つ最大の魅力は、自由自在な形にできるところ。




適切な指導と解説がおこなわれるテキストは、写真やイラストが多用され、とても分かりやすい。
 そういう前田さんが現在受講中の「装飾・テクニック講座第3篇」では、人気の高い志野、萩、備前、唐津、伊賀、織部といった伝統のやきもの技法が完璧に学べます。 もちろん土や釉などの素材は、各々地元作家の協力のもとに品質を安定化させ、供給ルートも確保してあります。



土と釉薬のテストピース。「伝統のやきもの講座」の教材は、焼成実験がこれほど多く繰り返しおこなわれ、やっとあの素晴らしい焼き上がりを、お届けできることになったのです。
使いやすさを考慮した道具と、作りやすさを吟味した材料。



●分け隔てのない楽しみ
 ですから、これまではただ憧れるだけだった備前の緋襷や、鳴海織部が、自宅で、本当に自らの手で焼けてしまうのです。 しかも通信講座での受講ですから、小さな子供や高齢者とも一緒に作陶できますし、家をあけることなく楽しめるなどのメリットがたくさんあります。
 自宅のリビングやダイニングを使って、マイペースに趣味としての陶芸に熱中したり、あるいは陶芸を介して家族や仲間とのコミュニケーションを深めるのもいいでしょう。
 また第2の人生の目標として、陶芸インストラクターを目指す方も急増中です。 反対に、仕事以外に夢中になれるものを探して、陶芸を趣味に選ぶ・・・。 そんな多くの熟年層男性も、通信講座なら、時間が自由になりとても便利です。 それに教室などで、大勢の人と一緒に習うのがどうも気恥ずかしい、という男性でも、周囲の視線を気にすることなく、詳しく解説されたテキストのもとに、レベルの高い勉強が確実に続けられます。 

鳴海織部の釉掛け。 こうした上級の伝統技法も身につきます。


緋襷の窯入れ。電気窯で本格的な緋襷を焼くための指導にも定評があります。


@ A
各講座を修了すると、権威ある修了証が授与されます。
@「伝統のやきもの」講座のひとコマ。
ひも作りで井戸茶碗作りに挑戦。
Aもちろん、道具の持ち方、扱い方なども詳説していきます。
 
B C
Bポイントがはっきりわかる解説ですから、初心者も安心です。
C基礎からハイレベルな技法まで、すべてがマスターできます。






「火の誓い」 河井寛次郎 講談社文芸文庫 
人間国宝に推されても応じなかったといわれる陶芸家・河井寛次郎は、希代のエッセイストでもありました。 高潔な人柄を慕う人々との交流、地方の窯場の活力ある情景、美に分け入る省察等。 本書は、作品同様個性がきらめく、珠玉の随筆集です。



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