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半乾燥の作品は大変もろいので、持ち方に注意が必要。ケズリはひもづくりで大切なつなぎ部分を取り除くことになるので、最小限にすることが賢明。器の内側のケズリは難しいので、厚みの調整は外側でおこなう。両面ケズリはしない。口辺のケズリは、口の締めを弱くし、表面のなめらさかをなくすことになるので、おこなわない。ケズリで「形」を整えようとする考え方や成形はやめましょう。 |
付け高台の場合、ケズリの目的は底の角に丸みをつけることと、表面の凹凸を取り除くことにあります。多少の厚み調整はやむをえませんがケズリによって形を整えることは、ケズリ過ぎをまねき穴を空けることにつながるのでやめましょう。半乾きの作品は大変もろいので、口元をにぎっていると、つい力が入り、つぶしてしまうこともあります。半乾きでヒビが入ると直らないことが多いので注意しましょう。
- 1.作品はロクロの真ん中に置く左の手の平で底を真上から作品が動かない程度に押さえる
- 2.角を少しずつロクロを回しながらけずっていく
この時、右手中指と薬指を作品の側面にすべらせるように当てているとケズリ過ぎが防げる
- 3.カンナの刃は約45度に当て真上やや手前に引き上げるようにけずる
押さえるようにけずるのは口縁にキズを付けることになるので場合によってはロクロの端に作品を出すのもよい
乾いた粘土は水に溶けやすいので ケズリクズを取っておくとよい |
少量の水を入れ ドロドロになるま でよく練る |
剣先カンナを使い網目のように細かくしっかりとした線を入れる | 共土を使い、指先や筆でたっぷりめにキズの上に塗りつける |
高台は器の安定をよくすると同時に、形全体の美的バランスをとることを目的とします。 大きさ、高さはこの二つの要素を考慮し、決定していきます。筒型湯呑の場合、口辺直径の約3分の2を目安とするとよいでしょう。高さは、安定感とスマートさが反比例します。約5mm位を基準に考え調整しましょう。粘土には収縮といった、大変やっかいな性質があります。乾燥状態のちがった二つのものを貼り合わせる場合、充分考慮しなければ、ヒビが入ったり、 はずれたりと失敗につながることになります。 |
- 1.台を湿らせ、小指程の太さのそろったヒモを作る
両手を外に広げるように粘土を大きく前後にころがす
- 2.太さのそろったヒモを底に当て、大きさを見る
- 3.ヒモをつなぎ輪にする
- 1.高台貼り付け位置にアタリを
つける
剣先カンナで印を引く
- 2.2本のアタリの中にキズを
つける
接着力をよくするもの
- 3.接着面は両面に
ヒモにもつける
- 4.ドベはたっぷり両面に
共土なのではみ出しは気にせず
- 5.真上からのぞきこみながら中心に合わせ重ねる
押し付ける前に中心であることを確認する
- 6.上から軽く押さえる
- 7.ヒモを押しつぶすように高さと傾きを調整する
この時、指はかならず底に当て、ヒモの上を押し傾きを直す
- 8.外側は竹ベラの広い方を使い
2〜3mm分の土を垂直に下に押し付ける
- 9.高台幅を4mm程にし内側は指先で押し付ける
幅をそろえながら真上から見て円形と中心を整える
- 10.押しつけた粘土はかならず取り除く
剣先カンナや竹ベラの角を使い、際から直角になるよう全て取り除く
- 11.塗りつけたり、残した粘土は収縮をおこし、ヒビが入り、いずれ取れてしまうこととなります
- 12.外・内共にきれいに取り除き完成
最後に傾き確認をもう一度
接着の際、押し付けた粘土は残ることのないよう接着際まできれいに取り除く