全国旅手帖荒木陶窯/薩摩焼

荒木陶窯 [あらきとうよう]






江戸時代より苗代川系陶工として代々歩んできた「朴家」。日本伝統工芸展をはじめ数々の受賞歴を持つ15代目・荒木幹二郎氏の拡張高い作品、そして長男・秀樹氏の彫刻科出身ならではの造形豊かな作品と出会えます。
窯元の並ぶ通りから看板を目印に脇道へ入っていくと荒木窯に到着です。


薩摩焼の主流だった黒もんは苗代川系陶工たちが完成させたといわれています。荒木窯では窯固有の天然釉薬を用いた格調高い作品を多数手掛けています。中でも、鮮やかな緑色のそば釉の皿は使うほどに味わい深くなると人気。他にも黒もんのコーヒーカップなど、気軽に手に入れられる作品も揃っています。








カラカラも黒釉・飴釉・白薩摩と豊富に展示されています
直火で使える黒茶家(くろぢょか)。飴釉が見事に発色しています。
茶家では口づくりが最も大切です。




■ギャラリー





販売も兼ねた展示室の奥にはギャラリーが併設されています。見事な大作がケース内にずらりと並び、見ごたえも十分です。
(ご当主が不在の場合は見学できない場合もあります)

国指定伝統的工芸品 
コラボ作品
「薩摩の太陽」
秀樹氏 作
見事に彫文様を施した白薩摩の大作
重厚で野趣あふれる黒もんの作品が多数展示されています


15代幹二郎氏 瑞宝単光章受章作品と勲章 14代が最近まで使用していた蹴ロクロ
荒木窯の大作の数々を焼き上げた登窯です。

荒木窯では朝鮮ゆずりの左まわしのろくろにこだわり製作を続けています。独自の天然釉薬を使い祖先の心を大切に守りながら「苗代川焼」の保存継承に尽力しています。
 ■15代 荒木幹二郎氏 陶歴
瑞宝単光章受章、「現代の名工」卓越技能者・厚生労働大臣表彰、特別展「工芸のいま・伝統と創造」九州国立博物館選抜、九州陶磁文化館現代の陶芸展選抜、優秀技能者県知事表彰、薩摩焼功労者表彰、日本伝統工芸士会伝統工芸士、日本工芸会正会員、鹿児島美術協会会員、鹿児島県美術協会会員、日本伝統工芸展入選15回、日本陶芸展入選、朝日陶芸展入選、西部工芸展30回記念正会員賞、南日本美術展委嘱作家受賞5回、鹿児島陶芸展招待作家受賞4回、鹿児島県美術協会展受賞4回、薩摩焼共進会展鹿児島県知事賞、薩摩焼新作発表会鹿児島県知事賞
 ■荒木秀樹氏 陶歴
日本伝統工芸士会伝統工芸士、日本工芸会準会員、鹿児島県美術協会会員、日本伝統工芸展入選3回、一水会美術展(陶芸部門)一水会賞2回、全国伝統的工芸品公募展(財)伝統的工芸品産業振興協会会長賞、日本伝統工芸士会展入賞、西部工芸展朝日新聞社大賞、九州山口陶磁展NHK佐賀放送局賞、ながさき陶磁展長崎県知事賞、九州新工芸展鹿児島県知事賞、鹿児島陶芸展鹿児島県議会議長賞ほか特選9回、南日本美術展奨励賞2回、鹿児島県美術協会展受賞3回、新制作協会展(彫刻部門)入選2回
荒木秀樹氏
DATA
住所 鹿児島県日置市東市来町美山1571
TEL 099-274-2733
OPEN 8:30〜17:30 ※冬期17:00まで
休業日 年末年始、8月15日
料金
アクセス JR鹿児島本線東市来駅よりバスにて「美山」下車、徒歩5分

※掲載情報は変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください


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