全国旅手帖鹿児島県歴史資料センター 黎明館/薩摩焼

鹿児島県歴史資料センター 黎明館 [れいめいかん]







「黎明館」は鹿児島の歴史、考古、民俗、美術・工芸を紹介する総合博物館として昭和58年に開館しました。
江戸時代の鹿児島(鶴丸)城本丸跡地に建設され、西南戦争の銃痕が残る濠、石垣、石橋など由緒あるものが残っており、鹿児島県指定史跡になっています。
館内3階の工芸の展示室では、苗代川系、竪野系、龍門司系に分類された薩摩焼が展示されています。中には、竪野系で焼かれた「火計り手」が展示されていますのでお見逃しなく。


二之丸炎上の後に建てられたのが、第七高等学校造士館(七高)です。現在はあまり知られることがなくなったナンバースクール(東京の第一から名古屋の第八まであった)の1つで、合格率1%以下の超難関エリート校として七高に入学した学生は「七高さん」と呼ばれ市民からも親しまれていたそうです。しかし、第二次大戦中には学徒出陣によって多くの若い命が奪われ、また、勤労学生として駆り出された学生たちも空襲や原爆で命を落としました。黎明館には、かつて才気溢れる七高生たちが学んでいた姿を象った「七高生久遠の像」が建てられています。


てのま二つ家
木々に囲まれ、自然豊かな風景の中に佇むのは「てのま二つ家」と呼ばれる郷土の代表的民家を移築したものです。建築時期は天保年間(1830−1844年)と伝えられています。「なかえ」と「おもて」が直角に接し、二つの棟が「樋の間(てのま)」で連結された典型的な「樋の間二つ家」の造り。このような民家は鹿児島の川内川流域から姶良郡一帯でよく見かけられた建築です。
近年、この構造は再び建築に取り入れられ、母屋とハナレを繋ぐ間の空間(樋の間)を現代に適したスタイルで利用する住宅なども見られるようになっています。
てのま二つ家のすぐ脇には茶室(写真右)が設けられています。
御池 田の神石像(摸刻)
庭内にある「御池」は、かつて、鶴丸城本丸にあったものを復元したものです。「大悲水」と刻まれた石を伝って水が流れ、九皐橋がかけられています。写真右の「田の神」の石像は九州の一部の地域で見かけられる特色ある石像です。田んぼのあぜ道に立ち、ご飯茶碗を持ち、甑簀(こしきす/シキ、餅米などを蒸すときに間に引く藁製の編み物)をかぶった「田の神様」として現在でも信仰を集めています。郊外へ行かなければ見られない田の神ですが、ここではその摸刻を鑑賞することができます。ひょうきんな表情に愛らしいポーズの素朴ながらも魅力のある像です。
DATA
住所 鹿児島県鹿児島市城山町7-2
TEL 099-222-5100
OPEN 9:00〜18:00(入館は17:30まで)
休業日 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、毎月25日(土・日は開館)、年末年始
料金 大人300円、大高生190円、中小生120円
アクセス 鹿児島市電「市役所前電停」下車、徒歩5分

※掲載情報は変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください


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