JR伊万里駅から約6km、車で15分ほどのところに深い緑に囲まれ、秘境のムード漂う大川内山があります。別名「秘窯の里」とも呼ばれる大川内山はかつて鍋島藩の御用窯がおかれ、朝廷、将軍家、諸大名などへ献上する高品位なやきものが焼かれていました。これが今に伝わる「鍋島」です。 現在は30数軒の窯元が軒を連ね、300有余年の歴史を誇る「伊万里焼」の伝統を守り続けています。 |
関所を通り「陶工橋」を渡ると「唐臼小屋」を見ることができます。当時は水力を利用した臼で陶石を細かく砕いていました。一定の時間が経つと大きな音を立てて水が流れ落ちその反動で陶石が砕かれます。 | |
■「伊万里・有田伝統産業会館」 大川内山の入り口にある伊万里焼と有田焼の歴史が学べる資料館。絵付け体験コーナーあり。 |
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■9:00〜17:00 ■入館無料(特別展を除く) ■休館日:年末年始 ■TEL.0955-22-6333 |
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■「伊万里鍋島焼会館」 各窯元の展示販売所。伊万里の器で頂く軽食コーナーあり。 ■9:00〜17:30 ■TEL.0955-23-7293 |
かつての面影を残すどこか懐かしい風景の大川内山は、細い小道や裏道がいっぱい。足もとに気をつけて小道を行けば「秘窯の里」ならではの景色と出会うことができます。 | |
「鍋島藩窯関所跡」 窯の技法が漏洩しないように入口に設けられた木戸を関所と呼びました。藩窯関係者以外の通行を禁止したのはもちろん、藩窯の者でも外に出ることは難しく、日用品の売買なども関所で行われたほどに厳重に守られていたと伝えられています。 |
「トンバイ(窯を造る時に使うレンガ)の埋め込まれた塀」 有田・伊万里を散策するとよく見かけるトンバイ塀。窯元ではトンバイ塀を高くして、やきものの技法が外から盗み見られないように工夫していました。 |
伊万里陶苑 | 畑萬陶苑 |
「窯元の展示販売所」 大川内山入口近くでは昔ながらの建物に混じり、瀟洒な外観のお店も数多く並びます。広い店内には窯元の作品が並びギャラリーとしても楽しむことができます。 |
住所 | 佐賀県伊万里市大川内町 |
TEL | 0955−23-2110 (伊万里市商工観光課) |
アクセス | JR筑肥線・松浦鉄道西九州線伊万里駅から車で15分 |
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