JR有田駅から車でわずか2分程の場所にある「中仙窯」。兄弟で運営する窯ではそれぞれ異なる技法で制作を行うため、一つの窯では類を見ないバラエティーに富んだ作品が生み出されています。 |
■工房に隣接している展示場 | ||
店内には和紙染の技法で作られた、涼しげな器が並びます。和紙染の器を使ったテーブルコーディネートの方法も紹介。 一目見ただけでは制作過程を想像するのが難しい複雑な文様の器(写真左下)。兄・恭純さんの作品で点刻象嵌技法によるものです。磁肌が柔らかいうちに木綿針を使って点彫し彩色する手法で、できあがりは絵画の技法にある点描とよく似ています。 |
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近くで見ると無数の針穴が確認できます。 小さな針穴一つ一つに彩色する 非常に根気のいる作業です。 |
■中尾英純さんによる和紙染技法の実演 | ||
ろくろでひいた生地に吸水性の高い和紙を1枚置き、呉須を染み込ませます。2枚目は和紙を少し重ねて呉須を染み込ませることで重なりあった部分の藍色が濃くなります。さらに筆を置くときの微妙な力加減でも濃淡を作り出し、二重の効果で繊細なグラデーションが生み出されます。 |
花びらの形に切り取られた和紙 | ||
(写真左)完成作品 |
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文様の輪郭がシャープなため花びらが幾層にも重なっていることがよく分かります。和紙を重ねるごとに透明感が増していきます。 余白を大きく残した大胆なデザインでは白と藍のコントラストによって白い器肌の美しさがよりいっそう際立ちます。 |
工房の風景 | ||
住所 | 佐賀県西松浦郡有田町桑古場乙2395−1 |
TEL | 0955-42−2856 |
OPEN | ― |
休業日 | 不定休 |
料金 | ― |
アクセス | JR佐世保線・有田駅から車で2分 |
※掲載情報は変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください