インターネット版 No.81 | 全3ページ 1 | 2| 3 |
1 | ・第27回「陶房九炉土 会員作陶展」レポート ・・・ 心に届く高レベルな作品群 |
2 | ・ZOOM--UP 22 ・・・ 小久慈焼の巻 |
3 | ・使ってみたい!!釉薬 55 ・・・ 赤結晶釉+チタンマット釉+呉須 |
心に 届く 高レベルな作品群 | |
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テーマは「暮らしを彩る」 | |
第27回を迎えた恒例 「九炉土会員作陶展」。 いつもの年にも増して、会場内は心地よい緊張感と熱気に包まれていました。 |
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・・・・それにしても、このピリリとした感じは、一体なんだろう。会場に入って見るにつれ、例年以上に、全体的に水準の高い作品が、数多く出品されていることがすぐに分かりました。 |
■創作の意味を知る作品 |
今年の九炉土展は、「暮らしを彩る」というテーマから、さらに制作目標を絞り込み、A:「香り・明かり」と B:「飲食の器・花器」に分け、A ・Bそれぞれから、 必須テーマとしてひとつずつ選択し、制作しました。 もちろん楽しく作るのは前提条件ですが、それにより、なにを、どう作ろうかと、作者の創作意識を鮮明に際立たせることになり、そのことが大きな成果に至った要因と感じられます。 つまり九炉土の作者には、作る前にすでに完成作がしっかりとイメージできていると思えるのです。 それが定まれば、随時、最適なアドバイスと支えを講師の先生方から受けつつ、また、これまでの九炉土の蓄積を活かしながら、安心して制作が進められます。 「技術ありき」で作ろうとせず、まず、なにを作ろうと考えることで、独創的で、見る人の心を動かす作品を作ることができるのだと思えた、今年の九炉土展でした。 ■ |
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兜の左右にかがり火を配し、松明の中に香を入れて焚く発想が独特な印象深い作。また鼠志野の食籠は、見応え充分な佳品。 |
大胆な面取造形、そのため見る角度によって各面の釉色が変化して輝く不思議な作。 | 九炉土特製の「桃山黄瀬戸+もぐさ土」の深い味わい。技術と永年の蓄積の成せる業。 |
上、右上●エンディング・パーティの席上、
参加者の多数決により来年のテーマが「遊び心のある器」に決まり、岡本総長から取り組み姿勢など解説を頂きました。 右●同会場でゲームを楽しむ皆さん。 |