石川県能美郡寺井町は、日本海と山の間に挟まれた県の南部に位置する人口およそ15,000人ほどの町です。 そしてなにより寺井町は、九谷焼の里としてよく知られていて、九谷焼の総生産量のおよそ80%ほどを賄い、まさに九谷焼の中心地として栄えています。 とくに九谷陶芸村界隈には陶器問屋が軒を連ねていて、各ショーウインドーに美しい色絵磁器が展示されています。 また多くの陶芸家の工房や窯元が町内各所に散在し、いつも制作に余念がない、活気あるやきものの街です。
ところで九谷焼といえば、なにをイメージしますか?白い磁肌に描かれた豪快、または華麗な色絵付が、すぐに思い浮かぶのではないでしょうか。 なかには、九谷焼の名前は聞いたことがあっても、実物は見たことがない・・・とか、あるいは、ひょっとすると高級品というイメージが浸透しているかも知れません。
いずれにしても、美しく鮮やかな磁器の器に関心を持っている人は、とても多いのではないでしょうか。 |
寺井町は街のあちらこちらに、やきものが取り入れられています。 たとえば橋の欄干や民家の塀に見事な色絵陶板が埋め込まれていたりして、モニュメントや風呂場のタイルにも九谷様式のの美しい絵が描かれていて驚きます。
街のなかを歩くときは、注意深く観察してみて下さい。 |