全国旅手帖常滑焼(歴史・特徴)

常滑焼写真 常滑焼タイトル

 常滑窯は日本六古窯(常滑・信楽・備前・丹波・越前・瀬戸)の中でも最も古い歴史を持っています。その始まりは平安時代までさかのぼり、愛知県知多半島の常滑市を中心に、丘陵地帯におよそ三千基もの穴窯が築かれ、壺・甕・山茶碗などが作られました。「古常滑」とは、この平安時代から江戸時代初期までに作られたものをいいます。
 江戸時代後期から明治時代にかけては、中国の朱泥やヨーロッパの技法を取り入れたことで生産高が飛躍的に伸びました。

 常滑陶芸研究所が開設された昭和36年(1961)、所員であった江崎一生(1918〜1992)は「古常滑」を再現すべく半地上式穴窯を築き、古常滑風の灰釉を完成。この自然釉による作品は現代常滑陶芸の礎となりました。

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